「安定モード」を考える
こんにちは。水口です。
昨日に続いての「モード」 の話、今日は最後の4つめの「モード」 です。
■ 「安定モード」 とは?
昨日も紹介した4つのうち、今日は「安定モード」 について考えてみます。
4つのモードは、
自分に対しての 肯定的な見方 / 否定的な見方
他者に対しての 肯定的な見方 / 否定的な見方
の組み合わせからなりますが、この中で「安定モード」 というのは、
自分に対して 肯定的
他者に対して 肯定的
というものです。
この定義では、いわゆる「ポジティブシンキング」 的な
状態のように思えますね。
■ 「安定モードの自分」 の得意技
この「肯定的」 というイメージからくる、安定モードの
「得意技」 として思いつくのは、
・楽しい。すべてがOKという感じ。
・気分が乗っている。
・常に前向き
という感じです。また、
・調子に乗っている
というのも、これに近い感情だと思います。
■ このモードの問題点?
こんな「安定モード」 つまり、すべてが「OK」 と思える状態は、
誰でも経験したことがあると思います。
もともとこの「四つのモード」 が紹介されていた「THE21」 の記事では、
このモードに入っていれば、仕事は楽しくなるというふうに紹介されています。
確かに、こういう状態の時は、普段よりも
仕事が楽しく感じるものなのです。
しかし、問題なのは、ほとんどの人が、この状態を
キープし続けられないことにあるのではないでしょうか。
■ 本当に「安定モード」 なのか?
ひとつ気をつけなければいけないことは、
「前向き」 と「調子に乗っている」 の違いだと思います。
例えば、仕事(やそれ以外のこと)がうまくいって、調子に乗っているときは、
それが崩れたときの落ち込みようも激しいという経験はありませんか?
良い結果が出たときには、ポジティブに考えられる(ような気がする)
のは、「前向き」 ではなく「調子に乗っている」 のかもしれません。
だから、悪い結果が出始めると、いつも以上に落ち込んでしまう。
そんな心理はあるような気がします。
こういう「偽」安定モードには、ちょっと気をつけた方が
いいのではないか。と思います。
■ 本当の「安定モード」 って?
では、本当の「安定モード」 というのは、どんな状態なのでしょうか・・・?
私が「安定」 という言葉から連想するのは、
イチローの態度だったり、言葉だったりします。
イチローは、「その試合でヒットが打てたかどうか」 という
「結果」そのものに一喜一憂することは無いですよね。
(優勝したりしたときは、もちろん喜んでますけど。)
常に、自分のバッティングという「プロセス」 に注目している。
そんなイメージですし、目先のことよりも、もっと先を見ているという
イメージもあります。
本当に精神的に安定している(あるいは安定させている)
ように思えます。
これが「安定モード」 のひとつの例ではないでしょうか。
つまり、こういうことです。
仕事などで良い結果が出て「調子に乗っている(乗りすぎている)」
状態では、
自分に対して 肯定的
他者に対して 肯定的
となることはあります。しかし、それが常に続くとは限りません。
むしろ、後で落ち込みが激しくなることもあります。
長期に渡って安定的であるためには・・・、単に肯定的なだけではなく、
・結果に一喜一憂するのではなく、「プロセス」 に注目する習慣
・目先のことだけでなく、先を見据えて考える習慣
が大事ではないかと思うのです。
それが本当に「安定」 した状態ではないか、
と私は思うのですが・・・、 どう思います ?
私なんかは、時々「調子に乗ってしまっている」 自分を感じることが
ありますので・・・、「まだまだだなあ」 と思うことが多いです・・・(汗
今日の話、「確かにそう思えることがあるな・・・」 と思った方は、
ぜひ ↓ クリックをお願いします!
今日の記事作成時間は、ここまで41分でした!
「絶望モード」を考える
こんにちは。水口です。
今日は「モード」 の話の続きをいきたいと思いますが・・・
忘れてしまった方もいるかもしれませんので、ちょっと復習からいきましょうか。
私もどこまで書いたか忘れてたりします・・・(笑
元々は、この話からスタートしています。
今の自分はどのモード? 「4つのモード」の話
4つのモードというのは、
この4つのモードは、自分に対しての 肯定的な見方 / 否定的な見方 と、
他者に対しての 肯定的な見方 / 否定的な見方 の組み合わせからなります。
こういうことです(↓)。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
他者に→ 否定的 肯定的
↓自分に
――――――――――――――――――――――――――――――――――
肯定的 支配モード 安定モード
(偉そう・生意気) (いわゆるポジティブ)
否定的 絶望モード 自虐モード
(無駄じゃ無駄じゃ・・・) (どうせ俺なんて・・・)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(カッコ内の言葉は、私が付けた各モードのイメージです)
自分に対して 肯定的
他者に対して 否定的
な批判モード
自分に対して 否定的
他者に対して 肯定的
な自虐モード
については、前に書きました。
今日は、
自分に対して 否定的
他者に対して 否定的
な絶望モード(虚無モード)について考えてみたいと思います。
絶望モード。思い感じがしますね・・・。
しかし、私たちは軽い絶望モードに入ってしまうことは、
意外に多いかもしれません。
■ 「絶望モードの自分」 の得意技
この「絶望モード」 に入っている自分の「得意技」 として思いつくのは、
・何をやってもむなしい
・やっていることが無駄に感じる
・何もやりたくない
といったところです。
日常的なことをやるのにも、やる気が出ない・・・。
部屋もだんだん荒れてくる・・・とか、そんな感じです。
このモードのキーワードは
「どうせ・・・」 「しょせん・・・」 などでしょうか。
■ このモードの特徴・問題点
私は、基本的に
自分に対して否定的になってしまう状況は、
「逃げ」 や、「出来ない理由を探す」 ことだと考えています。
他者に対して否定的になる状況は、
「他者を批判することで、自分から目をそらす」 ことだと思います。
この2つがそろった絶望モードは、「ネガティブ方向最強モード」 です。
怖いですね。
そういう意味では、他者に対してだけ批判的になったり、
自己に対してだけ批判的になったりする方が、まだマシです。
私自身も経験ありますが、すごく無気力になったりするので、
なかなか脱しにくいモードだと思います。
■ このモードから抜けるには?
このモードから抜けるためには、「ポジティブになろう!」 という
アドバイスは、あまり効果が無いように思います。
では、どうすればいいのでしょうか・・・?
・・・実は、私もよく分かりません。
ただ、私が思うには・・・
――――――――――――――――――――――――――――
他者に→ 否定的 肯定的
↓自分に
――――――――――――――――――――――――――――
肯定的 支配モード 安定モード
否定的 絶望モード 自虐モード
――――――――――――――――――――――――――――
「絶望モード」 から「安定モード」 に行こうとする(左下から右上への移動)
のは、無理があるような気がします。
それよりも、上に行ってから右を目指す方が早いような気がします。
絶望モード → 支配(批判)モード → 安定モード
というルートを取るわけです。
なぜ、自虐モードを経由しないかというと・・・
支配モードと自虐モードでは、「支配モード(他者に批判的)」 の方が、
エネルギッシュですから、絶望モードから脱するのに向いているのでは
ないかと思うんです。
例えば、
「何をやってもうまくいかない・・・」 と絶望モード寄りの感情を
持ってしまうときには、
ひとまず自分のことは棚に上げて、他者に目を向けてみるわけです。
例えば(言葉は悪いですが・・・)、
「あんな人でも上手くいってるんだから、自分に出来ないはずがない」
という感じです。
「なにくそ」 とか、「見返してやるぞ」 というのも、
これに近いと思います。
人のことにいつも批判的な人は、ある種の自己防衛として、
それを(無意識に)利用しているわけですが、それと同じことをやるわけです。
これは人の性格も関係しますので、反論があるかもしれませんが・・・、
私は、この方が回復が早いような気がします。
「やる気が出ないとき」 の対処法の1つとして、
ちょっと参考にしてみてはいかがでしょうか?
(他にもあると思うので、おすすめの方法があれば、ぜひ教えてください。)
モードの話、なんとなくても「分かるなあ・・・」 と感じた方は、
ぜひ ↓ クリックをお願いします!
■ アンケートのお願い
さて、今日の話とは別の話ですが、昨日に引き続いて、
アンケートを募集しています。ぜひご協力をお願いします。
チェック欄を1つ クリックして「投票する」ボタンをクリックしていただけると、
回答の集計状況が分かります。ぜひご協力ください。
投票締切:2006年11月16日23時00分
Powered By クリックアンケート
( 「クリックアンケート」 というサービスを使用しています)
今日の記事作成時間は、ここまで35分でした!
「自虐モード」を考える
こんにちは。水口です。
今日は昨日の「批判モード」 に続いて、「自虐モード」 の話です。
自虐・・・なんか痛々しいイメージがありますね。
しかし、私たちは誰でもこのモードに入ってしまうことがあります。
ぜひ、一緒に考えてみてください。
(昨日も書きましたが・・・ )
こういったモードは「仕事に対する感情」 にも大きく影響していることです。
ですから、時間管理やモチベーションにも間接的に影響があります。
■ 四つのモードと「自虐モード」
前に紹介した、「THE21」 11月号の笹氣健治さん(心理カウンセラー)の記事で
書かれていた、「四つのモード」 という考え方では、
自分に対しての 肯定的な見方 / 否定的な見方
他者に対しての 肯定的な見方 / 否定的な見方
の組み合わせで、モードが4つ定義されています。
この中で「自虐モード」 というのは、
自分に対して 否定的
他者に対して 肯定的
というものです。
(注: くり返しですが・・・)
ここでは、こういう「モード」 は誰にでもあることを前提に考えています。
その「モード」 に入っている人を責めたいわけではありません。
私自身も、こういう「モード」 を感じることがありますし、
ここで分析していることの大半は、自分が感じたことのある感情です。
ですから、「自分はこうではない」 と構えて考えるよりも、
「自分にもそういう部分があるかも」 と読んでもらえるとうれしいです。
■ 「自虐モードの自分」 の得意技
さて、この「自虐モード」 に入っている自分の「得意技」 として思いつくのは、
・自分の能力に自信がない。不安になる
・やってみたいけど、自分には無理だと思う
・問題が起こったらすべて自分のせいにする
・人のやっていること、人の立場をうらやむ
といったところです。
キーワードは 「自分なんか・・・」 「(自分には)無理です」
「(人に対して) すごい (を強調する)」 などでしょうか。
(もちろん、他にもいろいろあると思います。)
■ このモードがやめられない理由?
この「自虐モード」 の特徴は、他者のことを尊敬する一方で、
自分では行動を起こさないことにあります。
「自虐」 といっても、自分を責めるだけとは限りません。
他者へ注目することで、自分のことを考えないようにしている場合の方が
多いように思えます。
例えば、ある小説家にあこがれて、自分も小説家になろうと思っているのに、
まだ一行も書いたことがない。そして、思い出したときに自分を責める。
という状態も、このモードだと思います。
「あこがれ」 は持っている(それを心の糧にしているところもある)。
しかし、行動を起こすことに何らかの怖さがある。そんな感じです。
しかし、「あこがれて」 いる間は、現実から目をそらすことができます。
それが快適なので、このモードから抜けられないのかもしれません。
■ このモードの問題点
このモードの特徴は、他者のことを尊敬する一方で、
自分では行動を起こさないことにあります。
しかし、このモードのときに、「自分はダメだぁ」 と思ってしまうのは、
理想があることの裏返しです。
自分で意識するしないにかかわらず、目標としたい人や、あこがれている人、
こうなりたいと思う姿があるわけです。
これ自体は、とても良いことだと思います。
それが行動につながらないというところが問題なんですね。
行動を起こさなくて、行動しなかった自分を後で責める。
そして自分に自信がないからまた行動しない・・・。
というくり返しは、自給自足のループですから、下手をすると無限ループに
なってしまう可能性があり、そこが特に怖いと思います。
■ このモードから抜けるには?
このモードから抜けるためには、「自分に自信を持てばいい」 という
アドバイスは、あまり効果が無いように思います。
そう言われても、人は急に自信が持てるものではありませんし、
「自信を持て」 と自分に言い聞かせるのは、危険かもしれません。
「自信を持て」 というメッセージは、「自信の無い自分」 を批判している
ことになりますから、「自虐モード」 を強める可能性もあるわけです。
私は(自分の経験を踏まえて言うと)、このモードに入った場合には、
「行動する」 ことでしか戻せないように思います。
その行動はいろいろあると思います。
例えば、小説家になりたい人であれば、何でもいいから
書き始めてみるのもいいでしょう。
今の自分と、目標とのギャップに対して、その行動は小さすぎるように
見えるかもしれませんが、一歩踏み出すのと、ゼロと間には、それよりも
もっと大きな差があるのです。
その一歩は目標に対して、何百万分の一、何千万分の一 かもしれません。
しかし、行動することと、行動しないことには、それより大きな差があります。
(1歩をゼロで割ると、無限大ですよね。)
※ (2007/2/1 追記)
この「ゼロで割る」という書き方は、数学的には正しくないという
コメントを頂きました(ありがとうございます!)。
確かにその通りでして、正しくは「1歩を割る数をゼロに近づけていくと、
答は無限大に近づいていく」というべきです。
元の文を書き換えると、分かりにくい方もいると思いますので、
注記しておきます。
ちょっと自己啓発的なことを言ってしまいました。
こういうのは、なぜか少し照れが入ります・・・(笑
偉そうなことを言ってしまいましたが・・・、
実は、私自身が一番活用しているのは、別の「行動」 です。
それは・・・ 家事です (笑)
自分が「自虐モード」 に入っていることを感じたら・・・、
部屋や台所の片付けや掃除、食事を作る、洗濯する、といった、
具体的な作業をどんどんやっていくと、確実に気分が変わります。
(普段より一所懸命やると、さらに効果的です。)
日常的なことに没頭する時間には、ある意味、自分をリセットするような
効果がある。 そんなふうに感じています。
(他にもおすすめの方法があれば、ぜひ教えてください。)
今日のモードの話、「あるある感」を感じた方は、
ぜひ ↓ クリックをお願いします!
今日の記事作成時間は、ここまで48分でした!
「批判モード」 を考える
こんにちは。水口です。
今日は昨日に続いて、「モード」 の話です。
こういったモードは「仕事に対する感情」 にも大きく影響していることです。
ですから、時間管理やモチベーションにも間接的に影響があります。
というのを口実に?、この「モード」 について考えてみたいと思います。
(単に私がこれについて考えてみたかっただけかもしれませんが(笑) )
■ 四つのモードと「批判モード」
前にも書きましたが、「THE21」 11月号で笹氣健治さん(心理カウンセラー)が
書かれていた、「四つのモード」 という考え方では、
自分に対しての 肯定的な見方 / 否定的な見方
他者に対しての 肯定的な見方 / 否定的な見方
の組み合わせで、モードが4つ定義されています。
この中で「支配モード」 というのは、
自分に対して 肯定的
他者に対して 否定的
というものです。
私は、この状態は「支配」 というよりも、「批判」 と見た方がしっくりくるので、
ここでは「批判モード」 とすることにします。
(注) ここでは、こういう「モード」 は誰にでもあることを前提に考えています。
その「モード」 に入っている人を責めたいわけではありません。
ですから、「自分はこうではない」 と構えて考えるよりも、
「自分にもそういう部分があるかも」 と読んでもらえるとうれしいです。
もちろん、私自身も、こういう「モード」 を感じることがあります。
(だから、こういうことを考えるわけですね・・・。)
■ 「批判モードの自分」 の得意技
さて、この「批判モード」 に入っている自分の「得意技」 として思いつくのは、
・あれがダメ、これがダメと厳しく指摘する
・問題が起こったら人のせいにする
・人のせいでやる気がなくなってしまった(と自分で思っている)
・批判しながらも、人のことが妙に気になる
といったところです。
キーワードは 「なんで?」 「がっかり」 「ちくしょー」
・・・・他にもいろいろあると思います。
また、困ったことに、こういう「批判モード」 と自分の「プライド」 を
混同してしまう場合もあると思います。
「職場にもそんな人がいる」 と思う方も多いかもしれませんが、その場合は、
その人を「教材」 に、自分にも似た部分がないか考えると、分かりやすいです。
(今回はそういう人にどう対処するか?ではなく、自分のことを考えてみます。)
■ このモードがやめられない理由?
こういう「批判モード」 は、一時的には強力なエネルギーを生むこともあります。
集団の結束を高めるには、外部との抗争や、外部への批判をするのが
効果的だと言われていますが、それと同じことだと思います。
ですから、「批判モード」 はうまく利用できる場合もあるのかもしれません。
しかし、長期的に見ると、良くないのは間違いないと思います。
■ このモードの問題点
このモードの特徴は、他者を批判することにあります。
それは「もっと自分を評価してほしい」 という思いの裏返しではないでしょうか。
「自分」 にこだわり過ぎているのに、「他者」 のことばかり気になる
そういう状態です。
私が考える、この状態の一番の問題点は、
「自分は本当は何がしたいのか?」 ということが、うまく考えられないことです。
ですから、ずっと「批判モード」 に入っていると、後で振り返ったときに
すごく空しい思いをすることになるわけです。
■ このモードから抜けるには?
私は「このモードから抜けるにはどうしたらいいか?」 という、
手軽なノウハウ的なものは、あまり無いように思っています。
このモードから抜けるのは、人としての成長そのもののような気がします。
ただ、自分がこういうモードに入ったことを自覚することは重要だと思います。
そして、そのモードをちょっと戻したいときに、「他者を攻撃してはいけない」 と
考えるのは、あまり効果がないと思います。それよりも、
「そんな批判をしている自分は、本当は何がしたいんだろうか?」
と自分に聞いてみるのがいいのではないか、と私は思います。
(他にもあると思うので、おすすめの方法があれば、ぜひ教えてください。)
今日の、批判モードの話、「あるある感」を感じた方は、
ぜひ ↓ クリックをお願いします!
今日の記事作成時間は、ここまで45分でした!
「ポジティブ・シンキング」と「モード」
こんにちは。水口です。
今日は「自分モード」 について考えてみたいと思います。
私は以前から、『誰にでも「モード」がある』 という考え方が好きで、
このブログでも紹介したことがあります。
今回、考えるきっかけになったのは、今出ているビジネス誌の「THE21」
2006年11月号 (PHP研究所 刊)です。
これはまだ書店にならんでいると思います。
この号の
「(なぜか)仕事が楽しい人」 vs.「つらい人」 の習慣
という特集の中に。笹氣健治さんという心理カウンセラーの方の、
『 「四つのモード」 で心理状態をコントロールしよう 』
という記事があります(42ページ)。
これが、心理状態を「モード」 で表した話です。
この笹氣さんの記事では、「四つのモード」 が提唱されています。
(『』内は引用です)
『四つのモードとは、「安定」 「自虐」 「支配」 「絶望」 の四つ。 』
(42ページ 20行目より)
だそうです。
この4つのモードは、自分に対しての 肯定的な見方 / 否定的な見方 と、
他者に対しての 肯定的な見方 / 否定的な見方 の組み合わせからなります。
こういうことです(↓)。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
他者に→ 否定的 肯定的
↓自分に
――――――――――――――――――――――――――――――――――
肯定的 支配モード 安定モード
(偉そう・生意気) (いわゆるポジティブ)
否定的 絶望モード 自虐モード
(無駄じゃ無駄じゃ・・・) (どうせ俺なんて・・・)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(カッコ内の言葉は、私が付けた各モードのイメージです)
私は、この名称の中で、
「支配モード」 → 「批判モード」
「絶望モード」 → 「虚無モード」
と変えた方がしっくりくるような気がします。
というのは、「自虐モード」 にも「絶望」の要素がありますし、
ここで言われている「安定モード」 にも「支配」 の要素が
あるように思えるのです。
「安定モード」 にも支配の要素? と不思議に思うかもしれませんが、
私は、あると思うんです・・・。
また、「安定モード」 が本当に安定なのか? という部分にも、
疑問を感じています。
それはなぜかと言うと・・・
ここで言われている「安定モード」 とは、
自分に対して肯定的に見る + 他者に対しても肯定的に見る
ということです。いわゆる「ポジティブ・シンキング」 な感じです。
私は、物事を肯定的にとらえることは、いいことだと思っているのですが、
一部の「ポジティブ・シンキング」的な人には違和感を覚えることもあります。
まだしっかり分析できていないので、うまく言えてないかもしれませんが・・・
「物事の良い面に目を向ける」 のはいいと思うんです。
しかし、「自分に起こったことはすべて良いこと」 と思い込もうとするのは、
ちょっと違うと思います。
後者は「自分には悪いことが起こってはいけない」という、
ある種の「恐怖」 が動機になっているように思います。
また、他者を肯定するのは、基本的にいいことだと思います。
しかし、一部の「ポジティブ・シンキング派」 の人が他者を肯定するときに、
「あの人はなかなか良いよね」 的なニュアンスを感じることがあります。
これは、「あの人も素晴らしいけど、自分はもっと素晴らしい」 的な、
結局、自分を持ち上げようとする意識があると思います。
これは、「ポジティブ・シンキング」 の裏に「傲慢」 や「おごり」 が
見え隠れしているように思えるのです。
自分自身の経験や、他の人を見てきて思うのですが、
こういった、「恐怖」 や「傲慢」 を隠し持った「ポジティブ・シンキング」は、
崩れたときの落ち込みようが激しいと思うんです。
みなさんは、どう感じます・・・?
そんなことを感じているので、上で紹介した「安定モード」 は、
必ずしも安定ではない場合もあるのかもしれません。
「ポジティブ・シンキング」 に水を注すようなことを言ってしまいましたが、
私は「ポジティブ・シンキング」 が嫌いなわけではありません。
「ポジティブ・シンキング」 にも色々あるのではないか? と感じているわけです。
余談ですが・・・、私が「こうありたい」 と思う姿は、
「思考はポジティブに、分析はポジティブ/ネガティブ両面で」 という感じです。
話は戻って、例えば、「他者を肯定する」 場合には、
基本的に2つのパターンがあるように思います。その2つとは、
・他者を「ほめる」
・他者に「感謝する」
です。
この2つでは、私は「ほめる」 よりも「感謝する」 方が、
自分のモードが安定しているように思います。
人をほめるのも、なかなか難しいように、
自分をほめるのも、なかなか難しいというのが実感です。
いわゆる「ポジティブ・シンキング」 に疑問を感じていた方は、
ちょっと参考にしてみてもらえると、うれしいですね。
さて、今回は、「ポジティブシンキング論」 になってしまいましたが、
次回は、最初に紹介した「モード」 の話について、もう少し突っ込んで
考えてみたいと思います。
このブログを書いている私のことをほめなくてもいいですから、
ちょこっと感謝していただけるとうれしいです(笑
では、 ↓ 感謝のクリックをお願いします!
でも・・・、本当は、ブログランキングにクリックしてもらうことよりも、
このブログを読むための時間を頂いていることの方に感謝!ですね。
今日の記事作成時間は、ここまで76分でした!
時間管理術研究所の無料メールマガジンで
モチベーションアップしてみませんか?
Copyright (c) 2005-2014 BizARK Inc. All rights reserved.