仕事は「量的」にも「質的」にも「忙しく」なってきている?
こんにちは。水口です。
若い方はご存じないかもしれませんが、時間管理(タイムマネジメント)に対する
関心が高まってきたのは、この数年ことです。昔(たとえば15年ほど前)には、
「時間管理」について、たとえば本や雑誌などで目にすることは少なかったです。
では、なぜ最近「時間管理」についての関心が高まっているのか・・・?
その理由はいろいろあります。たとえば仕事だけでなくプライベートも重視する
ワーク・ライフ・バランスなどの考え方が広まってきたのもその一つです。しかし、
最も大きな理由は、仕事の内容や、仕事の環境が変わってきたところにある
と私は見ています。
■ 昔の課長がうらやましい?
こんな記事がありました↓
ヒマもカネもあった 「昔の課長がうらやましい」 (1/2)
: J-CAST会社ウォッチ
(『』内は引用です)
『 産業能率大学が実施した「上場企業の課長を取り巻く状況」に関する調査。
従業員100人以上の上場企業に勤め、部下1人以上を抱える課長428人が
回答している。
回答者の約9割が「課長としての悩み」を抱えているが、最も多かったのは
「業務量が多すぎる」という悩みで33.6%。次いで「部下の人事評価が難しい」
「部下がなかなか育たない」「上司と考え方や意見が合わない」「思うような成果
が出せない」などが続いている。 (後略)』
(上記記事より引用)
「課長としての悩み」の中で、「(自分自身の)業務量が多すぎる」という悩みが
最も多いという話です。
「昔の課長がうらやましい」的な話は他にもあって、日経ビジネスの 2008年
7月7日号には、管理職(※こちらは課長とは限りません)に対するアンケート
の結果が掲載されてます。
『10年前と比べ職場の管理職の仕事の負荷はどうなっていますか』という
質問に対し、『増えている』50.5% 『どちらかというと増えている』31.0%
という回答が寄せられています。8割強の人が仕事の負荷が増えていると
答えています。
そんなふうに、以前よりも忙しくなってきたからこそ、「時間」をうまく使おうと
意識することが増えてきたし、時間管理への関心も高まってきた。そういう
背景があると考えられます。
■ 仕事の量的な変化と質的な変化
この話に「いや、忙しいのは管理職だけじゃないだろう!」と思う人もいるはず。
仕事の「忙しさ」の変化は、管理職だけではないと思います。ただ、課長は特
に「プレイングマネージャー」が増えていることもあって、変化が大きいポジション
だと思います。
さて、こういった「昔と比べて仕事が忙しくなっている」という話には、企業が
人員削減をした結果、こうなった・・・という見方があります。人員が減ること
によって1人あたりの負担が増えたという説、仕事の量的な変化です。
こういった量的な変化の影響は否定できませんが、問題はそれだけではなく、
質的な変化もあります。
その根本にあるのはIT環境の進歩(特にパソコンとメールの普及)です。
それにより同じ仕事を従来よりも短時間でこなせるようになった反面、その分
やること(やる項目の数)が増えてきた・・・。特に、この15年ほどの間に、こう
した変化が大きいです。
つまり、「1つの仕事は早く終わるけど、その分仕事が多くなった」という変化が
起こっているわけです(※管理職であるかないかに関わらず)。
別の言い方をするなら、「物理的な作業時間」という意味での負担は減ったが、
その分、様々な仕事にどれから手をつけるか、どう進めていくのか、といった
ところで頭を悩ませたり、あれこれやることに追われがちなのが現在の状況。
仕事には量的な変化だけでなく、質的な変化もあるということです。
この質的な変化は、「作業時間が足りるか、足りないか」といった次元とは
違った部分で、プレッシャーやストレスを高めてしまいます。
※ たとえば、同じ「納期前のバタバタ」でも、1つの仕事でバタバタするのと、
複数の仕事で同時にバタバタするのは、気持ちの上でかなり違います。
トータルでの作業時間や忙しさは同じでも、仕事の件数が多い方が、より
慌ただしいと感じますし、「忙しい」「時間が足りない」と感じます。
私自身もある時期、こうした慌ただしさや忙しさを強く感じていましたが、
時間管理を行うことによって、かなり改善できました。
もちろん量的な面でも改善されたのですが、それ以上に大きいかもしれない
のが質的な面での改善です。たとえば、仕事上の慌ただしさや焦りが減ったり、
余裕や自信を持って仕事に取り組めるようになったりしました。
時間管理というと、量的な側面(仕事の効率を上げ、より短時間で終わらせる
こと)が注目されがちですが、質的な側面(仕事の見通しが立って安心できたり、
慌てたり迷ったりしないですむこと)が、それ以上に必要とされていることのかも
しれません。
今日の記事作成時間は47分でした。
では、また明日!
「年齢を重ねるごとに後悔が増える」のが男性の特徴?
こんにちは。水口です。
時間管理(タイムマネジメント)は「時間を有効に使う」ことにつながります。
では、時間を有効に使えているかどうかの基準って何でしょうか?
たとえば、「スキマ無くスケジュールを詰め込むこと」がいいというわけでは
ないですよね・・・。スキマ無くアポイントメントを詰め込み、「自分は忙しい」
と自己満足したとしても、結局、自分を無駄に忙しくしてしまい、後になって
「もっと違うことをしておけば良かった」と後悔することだってあります。
「時間を有効に使えているかどうか」の基準は、最終的には自分自身の中
に(しかも少し深いところに)あるわけで・・・、「忙しく見せたい」という見栄を
優先しても仕方ないわけです。
結局、「(少し長い目で見て)自分が後悔しないであろう」という選択をして
いくことが、時間管理に必要なことではないでしょうか。
■ 人生のリセット願望ありますか?
その「後悔」に関するアンケート調査の記事がありました。
「人生リセット願望」その理由とは
| リサーチのrTYPE[アイシェア]
(『』内は引用です)
この記事は、
『もしできるなら「自分の人生をすべてリセットしてみたい」と思いますか?』
というアンケートです。
単純に考えれば、この「リセット願望」が多い人は、これまでの時間の使い方
に後悔している人、「リセット願望」が少ない人は、これまでの過ごし方に対する
後悔が少ない人だと考えることができます。
(後述するように、実際はこんなに単純ではないかもしれませんが)
(『』内は引用です)
『人生は山あり谷ありと言うが、誰しも自分の歩んできた道について、いろいろ
思うことはあるだろう。では、それらをすべて捨てて、自分の人生をリセットして
みたいと思っている人はどのくらいいるのだろうか?ネットユーザーを対象に調
査を行い、20代から40代の男女746名の回答を得た。
もしできるなら「自分の人生をすべてリセットしてみたい」と思うか尋ねたところ、
「とても思う」が20.6%、「少し思う」が44.9%で、あわせると『思う』とした人が
65.5%を占めた。年代別にみると、20代で60.0%、30代で66.5%、40代で
68.1%と、上の年代ほどリセット願望を持つ割合が多い。』
(上記記事より引用)
とあります。
リセット願望を持つ人(「とても思う」と「少し思う」の合計)が65.5%と、ほぼ
3分の2を占めるという結果です。(予想よりも多いですか?少ないですか?)
・・・とはいえ、私はこの数字自体には、それほど意味を見出していません。
リセットできる(人生を最初からやり直せる)ならしてみたいという気持ちは、
誰にだっていくらかはあるでしょうし、逆に「まったく思わない」と答えた人も
実は「そう答えるのが格好いい」「ポジティブに考えなきゃダメだ」と思った上
での答(他人の目を気にした答)をしている可能性もあります。
というわけで、この数値そのものよりも興味深いのは相対値、つまり、年代や
性別による違いです。
このアンケートでは、『もしできるなら「自分の人生をすべてリセットしてみたい」
と思いますか?』という質問に対し、『とても思う』『少し思う』『まったく思わない』
の三択の回答が寄せられています(無回答は集計に入っていません)。
そこで、どっちつかず的で分かりにくい『少し思う』を除くとこう↓なります。
(男性の回答) 20代 30代 40代
――――――――――――――――――――――――――
とても思う 14.7% 25.0% 31.7%
まったく思わない 42.2% 30.9% 31.1%
――――――――――――――――――――――――――
(女性の回答) 20代 30代 40代
――――――――――――――――――――――――――
とても思う 20.3% 11.9% 15.7%
まったく思わない 36.2% 36.4% 32.9%
――――――――――――――――――――――――――
(※ 元のデータは上記リンク先にあります)
この数字を見ると、男性は年齢を重ねるにしたがって「リセット願望」が
強くなっていて、女性は逆に「リセット願望」がやや下がっていくように見え
ます。そういう傾向があるんですかね?
※ 男性も女性も40代は「バブル」の恩恵を受けた世代ですから、この
年代の「戻りたい願望」は他の年代よりも強いと考えられますし、実際
その傾向は表れているように見えます(男女とも30代より40代の方が
リセット願望が高いので)。
その影響(時代、社会環境の影響)があるのは当然として、それとは別に
年代による傾向がありそう・・・という話です。
男性は年齢を重ねるにしたがって「リセット願望」が強くなっていて・・・、
女性は「リセット願望」がやや下がっていく・・・。ということであれば、
男性諸氏は、将来の後悔を減らすために、より時間管理を必要として
いるのかもしれませんね・・・。
もちろん、「時間管理を行えばまったく後悔しない生き方ができるか?」と
問われれば、そんな保証はできません。しかし、個人的な経験としては、
時間管理を行うことによって、「ああすれば良かった、こうすれば良かった」と
いう後悔は減っていると感じます。
もちろん、時間管理を行ったからといって「完璧な生き方」ができるとは
言いませんが、しないよりはした方が色々な面で質が高まると感じます。
また、「これからやること」を考える習慣や、逆に「やれたこと」を振り返る
習慣が「自分なりの納得感」を生んでいるんじゃないですかね。
今日の記事作成時間は50分でした。
では、また明日!
やはり日本は低い「有給休暇を使い切る人の比率」 (取得率ではなくて)
こんにちは。水口です。
今日は有休(有給休暇)の話です。
■ 「有休を使い切る人」の割合が低い日本
こんな記事↓がありました。
有給使い切る国の1位はフランス、日本は最下位
(ロイター) - Yahoo!ニュース
(『』内は引用です)
『ロイターと調査会社イプソスが有給休暇を使い切る労働者の割合を国別で
調査した結果、フランスが89%でトップ、日本が33%で最下位であることが
分かった。』
(上記記事より引用)
これ、ちょっとややこしくて・・・「有休の取得率」の話ではなく、
「有休を使い切る人の比率」であることに注意してください。
※ 上記記事のタイトルには「有給」という言葉がありますが、
「有給休暇」の略としては「有休」の方が一般的ですので、
このブログ内では「有休」という表記を使います。
有休の取得率についてのデータは見たことありますが、「使い切る人の比率」
というデータは見た記憶がないので、ちょっと面白いですね。
『 調査は24カ国の約1万2500人を対象に実施。フランスに続き、アルゼン
チンが80%、ハンガリーが78%、英国が77%と高かった一方、日本のほか、
南アフリカとオーストラリアが47%、韓国が53%と低かった。
イプソスのジョン・ライト上級副社長によると、所得の高低に関わらず世界の
労働者の約3分の2が有給休暇を使い切っている。また、年齢別では50歳
以下の若い人の方が有給を使い切る人が多く、「経営幹部クラスでは60%が
使い切っていなかった」という。
同氏は「有給を使い切らない理由はさまざまだろうが、仕事に対する義務感
の強さが主な理由だろう」と話している。』
有休を100パーセント使い切るというのは、なかなか難しいことです。
まず「有休を取りにくいという話(後述)」と別の次元の問題として・・・
有休を使い切ったところで病欠になってしまうと、欠勤扱いになり、給与は
減ってしまいます。私のサラリーマン時代の経験では、こうなることを嫌がる
人は多いです。(← 当たり前といえば当たり前ですが、実感として。)
そういう意味で、日本では(比較的有休を取っている人でも)1日や2日は
残しているケースが結構多いと思います。
(前年度のくり越し含めての話ですが)
そして、それよりさらに大きい問題が、有休を取りにくい問題。
有休の取得には、仕事上の問題、職場や上司の問題などもからみあっている
のですが(↓こんな感じ)、日本の職場はどの問題も大きいように思います。
・仕事上の問題 (仕事が忙しすぎると有休取れない。属人化の問題も)
・上司や職場の問題 (有休を取りにくい雰囲気。上司がいい顔しない)
・本人の問題 (計画的に取れない。「念のために残して」結局余らせる)
実際、日本では有休の取得率は50パーセントを下回っています。
(内閣府のワーク・ライフ・バランス関連の報告書です↓)
http://www8.cao.go.jp/wlb/government/top/hyouka/report-09/gaiyo.html
日本は「国民の休日」が多いですし、諸外国と単純に比較できない部分も
ありますが、有休の取得率はもっと上がってもいいと思います。
特に、有休に関する「格差」を減らす試みが必要かもしれませんね。
職場によって有休の取りやすさには差があって、比較的有休が取りやすい職場と、
非常に取りにくい職場、取らせない職場(←厳密にいえば法律上アウトです)、
その格差はあるように感じます。(そのひどい例がいわゆる「ブラック企業」です)
全体の取得率を上げていくことも大事ですが、極端に取得率が少ない会社や
有休を消化してるふりして勤務している会社などは、問題がありそうな場合は
労基署による指導が必要かもしれませんし、そのための法的な縛り(たとえば
取得率の最低ラインなど)を作った方がいいのかもしれません。
ちなみに、上記記事の数字(有休を使い切る人の比率)は、こうなってました↓
基本的に欧州で高い傾向がありそうです。
(フランスは労働者側が強い国なので、1位も当然ですかね)
『 国別の有給休暇を使い切る労働者の割合は以下の通り。
フランス 89%
アルゼンチン 80%
ハンガリー 78%
英国 77%
スペイン 77%
サウジアラビア 76%
ドイツ 75%
ベルギー 74%
トルコ 74%
インドネシア 70%
メキシコ 67%
ロシア 67%
イタリア 66%
ポーランド 66%
中国 65%
スウェーデン 63%
ブラジル 59%
インド 59%
カナダ 58%
米国 57%
韓国 53%
オーストラリア 47%
南アフリカ 47%
日本 33% 』
今日の記事作成時間は43分でした。
では、また明日!
「海外で働きたくない」という人は増えている?
こんにちは。水口です。
こんな記事がありました。
Business Media 誠:
新入社員の49%は「海外で働きたくない」――その理由は
(『』内は引用です)
『 楽天やユニクロなど、社内公用語を英語にする企業が増えてきているが、
今年4月に就職した新入社員は海外勤務に対しどのように考えているのだ
ろうか。
あなたは海外で働きたいと思いますか、と聞いたところ「働きたいと思わない」
と考えている人が49.0%に達していることが、産業能率大学の調査で分かった。』
(上記記事より引用)
あなたは海外で働きたいと思いますか? という質問に対する回答が、
「働きたいと思わない」 49.0%
「どんな国・地域でも働きたい」 27.0%
「国・地域によっては働きたい」 24.0%
となったそうです。
その理由は・・・
『 海外で働きたくないという人に、その理由を聞いたところ
「海外勤務はリスクが高い」(56.1%)、
「自分の能力に自信がない」(54.6%)、
「海外に魅力を感じない」(44.4%)という回答が目立った。
逆に海外で働きたいという人からは
「自分自身の視野を広げたいから」(82.8%)、
「日本ではできない経験を積みたいから」(77.9%)という理由が多かった。』
とあります。
この記事では、海外赴任をしたがらない人が以前と比べて増えていると
紹介されています。たとえば、
01年調査 「働きたいと思わない」 29.2%
10年調査 「働きたいと思わない」 49.0%
という感じです。 (※ただし、厳密には調査方法が異なるそうです)
一方、
01年調査 「どんな国・地域でも働きたい」 17.3%
10年調査 「どんな国・地域でも働きたい」 27.0%
と、積極派も増えています。(中間の回答が減っている)
積極派と消極派の二極化が進んでいるという見方ができるわけです。
実際、なんとなくそんな傾向はあるような気がしますね。たとえば、現在の
ビジネスパーソンは昔よりも英語に対して熱心な人が増えています。しかし、
その反面、最近の若い人は「内向き(海外に出ようとしない)」であるという
指摘もときどき耳にします。二極化は進んでいるのかもしれません。
こう聞くと、「若者にチャレンジ精神が無くなった」と嘆く人が多いかもしれません。
しかし、事情はもう少し複雑なのかもしれません。
私は、(前の会社で)バブル崩壊直後に入社しており、その頃のビジネスパーソン
にとって、転職や独立という選択肢は一般的ではありませんでした。つまり、終身
雇用が前提だったわけです。
その頃のサラリーマンは「会社が行けというなら、どこでも赴任する」という価値観
が一般的だったわけです。(これは採用枠によっても違いますが)
そんな事情もあって、当時のビジネスパーソンだって、積極的に海外に行きたいと
いうわけではなく、「言われれば行く」という人が多かったんじゃないですかね。
(私もそんな感じでした)
しかし、現在は終身雇用が崩れかけている時代。そういうなかでは、会社に言わ
れるままにどこへでも行きます、と言う人が減っても不思議ではありません。
上記のアンケートには、そういう状況の変化が出ているのかもしれませんが、
そのなかで、「海外に出てみたい」という人、「出たくない」という人が半々なら、
それほど「内向き」ではない気がします。(だから英語勉強法がブームになった?)
現在は、会社から行くとしても、個人的に行くとしても、「海外に出る」という
選択肢は、昔と比べてずっと身近なものになっています。そういう意味では、
英語は勉強した方がいいということになります。
しかし、もし英語以上にやりたいこと(あるいはやるべきこと)があるなら、そちら
に打ち込むという選択肢も、私は「あり」だと思います。
なんというか、 「猫も杓子も英語をやらなければいけない」的な風潮には
ちょっと違和感を覚えるんですよね・・・。
※ 私は、最近は多少英語の勉強をしていますが (←本当に少しだけです)、
でも、まったくしていなかった時期もあります。(独立直後なんて特にそう)
必要性を感じて勉強するのは、もちろんいいと思います。でも・・・何というか、
最近は情報に煽られて「やる」風潮がちょっとあって、それは違うような気が
するんですよね・・・。 (別に「きっかけ」は何だっていいじゃないかという考えも
あって、それはそれでもっともだとも思うのですが・・・)
今日の記事作成時間は37分でした。
では、また明日!
会議は1時間以内に終わらせよう!
こんにちは。水口です。
ちょっと古い話(1ヶ月くらい前)ですが、このブログではまだ紹介して
いなかったので、紹介しておきます。
日経WOMANさんのサイト「nikkei WOMAN Online」に、
『仕事に追われないタイムマネジメント術』
という記事が掲載されています。
この記事には、読者インタビューとともに、私のコメントも紹介されてます。
(元々は雑誌で記事になっていたものです)
(1ページ目がこちら↓)
仕事に追われないタイムマネジメント術
:日経ウーマンオンライン【自分を変える!新☆仕事術】
■ 女性リーダー&管理職に対するアンケート
1ページ目はアンケートが掲載されています。
このアンケートは、日経WOMANさんの読者のなかでも、リーダー&管理職を
対象にしたものです。見てみると・・・こんな感じです。
□ TO DOリストを作成しておく → 「はい」 80.5%
この80パーセントという数字は、かなり高い方です。
※ 同様に「TO DOリストを作成しているか(タスクを書きとめているか)」という
質問をビジネスパーソンに聞いた別のアンケートを見たことがありますが、
そこでは3割程度という結果でした。
また、企業に出向いて研修をする際などに聞いてみると、やはりタスクを
書き止めている人は少数。私の経験では3割にも満たない印象です。
元々、タスク管理や時間管理に対しては、男性よりも女性の方が関心が高い
傾向がありますし、さらに「リーダー&管理職」なので、タスクを管理することの
重要性を自覚している人が多いのだと思います (ワーキングマザー比率も高い
と思いますし)。
※ こういうと何ですが・・・男性はどちらかというと「残業すればなんとかなる」
というあきらめが早い(時間内に終わらせようという意識が薄い)傾向が
あると思います (私にもそうでした・・・(汗))。
■ 会議や打ち合わせの時間
というように、このアンケートの対象者は、仕事の効率や段取りに対する意識は
高いと考えられます。そういう人は他の質問にこう回答しています。
□ 自分が主宰する会議や打ち合わせは
1時間以内に終わらせる → 「はい」 64.7%
会議の時間にも時間意識が表れるものですが、「1時間以内に終わらせる」と
いう人が6割以上というのは多いと思います。少人数のミーティングを除けば、
会議の時間は2時間や1時間半というのが、割と一般的ですから。
こういう意識を持った人が増えると、職場の会議や打ち合わせに取られる時間
が短くて済むようになっていきます。こういう心がけは大事だと思います。
■ 昔よりはマシ?
社会人経験の長い人は、会議の時間に関して「昔に比べるとマシになった」と
感じている人も多いと思います。
たとえば、私が社会人になった'90年代前半頃、あるいはそれ以前と比べて、
会議の時間は短くなっているとは思います。
※ 昔は、「偉い人は、会議には必ず遅れてくる」といった風潮や、「下手をする
とエンドレスになる会議」なんて話も割と聞きましたが、さすがに最近は聞く
ことが少なくなってきたように思います。
しかし、まだ短縮できる余地があるのも事実です・・・。
たとえば、会議や打ち合わせは、議題(この会議で何を決めるか)が明確に
なっていて、話を脇道にそらされることが少なければ、1時間どころか30分
以内で終わらせることも可能です。 (実際に実践している企業もあります)
■ 会議と残業の関係
こういうと、少し反発もあるかもしれませんが・・・
すごく、ざっくりとした傾向として分類するとしたら、
いつも残業時間が長い人 → 会議時間も長い
残業をしない・残業が短い人 → 会議時間も短い
こんな傾向があるように感じます。
(もちろん例外もありますが)
どうしても、残業時間が長い人は、時間的にルーズになりがち。そういう
傾向があるのは否めません。 (←しつこいですが・・・例外もあります)
単純に考えて、 週1回・2時間 の会議時間は、
週に40時間働く人にとっては → 5パーセントに相当
週に60時間働く人にとっては → 3.3パーセントに相当
週に80時間働く人にとっては → 2.5パーセントに相当
となります。
残業が長い人ほど、会議が長くなっても、全体に及ぼす影響が少ない。
つまり、少々会議が長くなっても痛手は少ないということになります。
だから、ついルーズになってしまうわけですし、そういう感覚は、未だに多くの
職場に残っているように思います。(特に社歴の長い企業では)
残業を短く、メリハリのある働き方をするためには、会議に関して思い切った
ダウンサイジングをはかる必要があるのではないですかね。多くの職場で。
今日の記事作成時間は40分でした。
では、また明日!
時間管理術研究所の無料メールマガジンで
モチベーションアップしてみませんか?
Copyright (c) 2005-2014 BizARK Inc. All rights reserved.