2007年10月16日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「習慣は戦略である」 ・・・なぜ?


こんにちは。水口です。
突然ですが、あなたは、

   「習慣は戦略である」

と聞いたら、どう感じますか?


■ 習慣は戦略 ?

さっきGoogleで検索してみました。

"習慣は戦略"で検索すると、4件のサイトが該当しましたが、
「習慣は戦略である」という意味で書かれているサイトは
ありませんでした。

  【豆知識】
  習慣は戦略  と入力して検索すると、Googleは
  「習慣」 「は」 「戦略」 のように、単語に分解して、
  それらの単語が総合的に含まれているサイトを
  ピックアップしてくれます(これが普通のやり方)。

  "習慣は戦略"  と、「"」で囲んで入力すると、
  その言葉の順番どおりに「習慣は戦略」という言葉が
  含まれたサイトだけが表示されます。


でも、習慣って、戦略なんです。


■ ブログ書くのも戦略?

例えば、このブログを書くのは、現在、私が続けている習慣ですが、
これも一種の戦略です。

戦略といっても、このブログや、アクセスしてくれる人を利用して
どうこうしようという意味ではありません。

自分の時間を「どう投資するか?」という意味で「戦略」なのです。

※ 「戦略」というと、先読み・裏読みして作戦を立てることのように
  思われがちですが、本当の意味はそうではありません。
  (と私は思っています。人によって定義はマチマチですが)


  戦略とは、「自分が使える資源を、何にどう配分するかを決めること」
  というのが私の解釈です。

  こういう解釈はあまり聞かないと思いますが(私も聞かないです)、
  実際、「○○戦略」と呼ばれるもののほとんどは、この解釈で
  うまく説明できます。

  例えば、事業戦略もそうですし(= 何に人やお金を投資するか?)、
  語源である戦争の場合もそうです(= どの部隊をどこに配置するか?)。

  手持ちの資源を、どこにどう投資するかという意思決定が
  戦略である、と考えておけば基本的に間違いないと思います。


話は戻って、「ブログを書く」ことが戦略だというのは、

 毎日1時間くらいを、文章を考えて書くことを続けるのは、
 自分自身の成長につながるだろう

 毎日1時間くらいは、直接仕事に関係しないことも含め、
 文章を書くことにあててもいいんじゃないか

という考えや仮説のもとに行動しているからなんです。


将来的に(予測できないものも含めて)、いろいろな
リターンがあるだろうという仮説に基づいて・・・、
自分の資源である「時間」を投資しているということです。

こういう判断って「戦略」なんですよね。


   「習慣は戦略である」

・・・正確にいうと、
「習慣は戦略の一部である」 あるいは、
「習慣は知らず知らずのうちに戦略を左右している」 と
言ったほうがいいですかね。


■ 「習慣」と「戦略」はつながっている

つまり・・・、

何かを習慣にする、何かが習慣になる、というのは、
知らず知らずのうちに、自分の戦略を決めているんです。

普通は 「戦略」=トップダウン的、 「習慣」=ボトムアップ的
と考えがちですが、この二つには重なる部分があるんですね。


そして、戦略には見直しも必要です。「時間を投資している」と
考えるなら、その投資が適切かどうか見直すことも時には必要です。

一方、「習慣」には、細かいことを考えない「とにかくやる」という
意志も必要です。

このバランス(と切り替え)が大事なんですね。



さて、こんなこと話をしたのは、明日の話と関係があります。

明日(水曜日)、「習慣力」についての話をします。

『 何か「習慣」を身につけて自分を変えていこう 』
『 自分の能力を高めていこう 』

そんなふうに感じている方は、ぜひご来場を。
高くないですし。

『時間の使い方』 に興味のある方もどうぞ。
そういう話もします。


日時はこちらです ↓


日時 : 10月17日(水) 19:30〜21:00
場所 : 東京都千代田区霞ヶ関 財団法人商工会館
      (地下鉄 霞ヶ関駅または虎ノ門駅徒歩5分)

お申込み方法
  「週末の達人」のサイトからお願いします。
  (勉強会スケジュールの一番上にこの回の案内があります)

  こちらです↓
  週末の達人



習慣と戦略の話は、ホントまじめな話です。

例えば、テレビにどれだけ時間を使うかなんてことが、
自分の将来の能力に影響するかもしれないですし・・・ね。


   これをクリックするのも習慣? ですね。
   これはあまり時間はかかりませんが。
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今日の記事作成時間は49分でした。

では、また明日!
  

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Posted by 水口和彦 at 19:05Comments(0)TrackBack(0)
2007年02月12日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

戦略と戦術の違い (と時間管理の話)


こんにちは。水口です。 連休の最終日になりましたね。

今日の話を読んで、明日からの仕事にはずみをつけましょう ?


さて、今日は「戦略」と「戦術」の話をしようと思います。

  「戦略」と「戦術」の話・・・いかにも固そうな話ですが、
  時間管理にも関係がある話です。


■  戦略と戦術の違い、分かりますか?

「戦略」 という言葉は、「経営戦略」 などのようによく使われていますね。
それに対して、「戦術」 という言葉は、普段はあまり使いません。

実は、この2つ、よく混同されがちです。

「うちの会社には戦略がないから・・・」 なんて言ってる人も、
戦略と戦術の意味が分かっていない場合が多いのです。

それだけではなく、会社の経営層ですら、「この戦略で・・・」
と言う場合に、間違った使い方をしている場合があります。

「戦略」 という言葉が使われていても、内容的には「戦術」 を
指していることが、とても多いのです。





・・・ という話、時々聞きませんか ?



この話は割とあちこちで聞きますので、勉強熱心な方であれば、
今までにも、聞いたことがあるのではないかと思います。


■ 確かに難しい・・・

実際に、「戦略」 と「戦術」 の違いを定義するのは難しいです。

私が今まで聞いた中では、ランチェスター経営の竹田先生の説明が
一番的を射ているように思います。

戦略と戦術を語源から考えると、

  戦略 = 将軍の術
  戦術 = 兵士の術

なので、全体のことを考えるのが戦略、個別のことを考えるのが戦術と
いうことです。非常にシンプルな説明です(シンプルすぎですかね?)。


しかし、この説明では、ひとつ分らないことがあります。


全体は、必ず部分の集まりからなります。
その「部分」 のトップが考えることは、戦略でしょうか? 戦術でしょうか?

将軍→戦略、兵士→戦術ならば、
部隊の司令官は?軍曹は?・・・となるわけです。


■ ・・・うまく定義されている例が見つかりませんでした

これをうまく説明してくれている人は、なかなかいません。
(私は以前から気になっているのですが、いい説明が見つからないです・・・)


例えば、Googleで、「戦略と戦術 違い」とインプットして検索してみます。

これがその検索結果です

ここで出てきたサイトを順番に見ていっても、みんな言ってることが違います。

「戦略と戦術が混同されている」 と言っている人自身が、
うまく説明してくれていないのです。


例えば、

  戦略 = 方向性を決めること
  戦術 = 実行すること

という説明がありますが、これではあまりにもあいまいです。

例えば、兵士一人一人も、それぞれが置かれた状況で方向性を
考えています。

どこまでが戦略でどこまでが戦術なのか、分りません・・・。


また、こういう意味の説明もあります。

  戦略 = 先を見通すこと、ストーリーを描くこと

というものです。しかし・・・、これでいいのでしょうか ?


例えば、軍全体を率いる将軍ではなく、部隊を率いる司令官も、
敵の動きを先読みして、戦い方を考える必要があります。

先を見通すことも、ストーリーを描くことも必要とされます。
これは戦略になるのでしょうか? 戦術なのでしょうか?


また、将軍だからといって、先が見通せるとは限りません。
見通せない状況で判断しなければいけないこともあるはずです。

例えば、平時の防御の配置を考えることは、戦力のバランスや、
漏れを無くすという思考であり、先読みとはほとんど関係ありません。


このように「先の見通し = 戦略」 という考え方は、
戦略と戦術の違いを説明できているとは、私には思えません・・・。


■ オリジナルの定義を決めてみました。

このように困ってしまうので、私なりに
戦略と戦術の違いを定義したことがあります。

この定義が、語源的に正しいかどうかは分りませんが、少なくとも、
両者の区別ははっきりしますし、「経営戦略」と言う場合に、
この定義を使うと、結構しっくりきます。



その定義とは・・・

・戦略とは、資源の配分を決めること

・戦術とは、与えられた資源を活用する方法

というものです。この定義であれば、両者を混同することはありません。
明確に区別できます。


 ※ 先ほど述べた、先読みやストーリー、方向性といったものは、
   「戦略を立てるための材料」 ではありますが、「戦略」 では
   ないということです。


具体的に言うと、

・戦略とは、資源の配分を決めること
  = どこを攻めるか決める。部隊をどう配置するか決める
  = どの事業に参入するか、どの事業にどれだけ人を投入するか決める

・戦術とは、与えられた資源を活用するための方法
  = 配置された部隊で戦う方法を決める
  = 部内(課内)の人員で、業務目標を達成する方法を決める

ということですね。


また、この定義に沿えば、「戦略=全体のもの」 というわけではなく、
部分の中にも戦略的な要素が存在することになります。

例えば、部内(課内)の人員を、どの業務に何人割り振るかということ、
(人的資源の配分)は、部内での「戦略」 ということになります。

  ※ 私は、これはこれで自然なことだと思います。
    全体は部分の集まりからなるものですし、全体と見えるものも、
    視点を変えれば部分になるわけですから、「戦略=全体のもの」
    と限定する必要はないと思います。



■ 私がこの定義にたどりついた理由

(ちょっと話が長くなっていますが・・・、祝日なのでお許しを・・・ )


私がこの「戦略・戦術」の定義にたどりついた理由ですが、
それはひとつの直感によるものです。

私は元々、戦略と戦術の違いをこう感じていました。

 戦略 = 「何をやるか (何をやらないか)」
 戦術 = 「(それを)どうやるか」

というものです。


例えば、自分が勤める会社の方針や目標に対して、
「戦略が無いなあ・・・」 と感じることはないでしょうか?

そんな方針は、あれをやる・これをやるということは述べられていても、
どれが一番重要なのかが分からないことが多いです。

結局、戦略とは「捨てるもの」 を明確にして、
「注力するもの」 を決めることではないでしょうか。

良い戦略は、「これを捨てる」 と書かれていないにしても、
それが判断できるようになっています。

逆に、これが無いものは、「戦略」 ではなく、
単なる「スローガン」 に過ぎないのです。


この考え方を、もう少し明確にしたものが、先ほどの、

・戦略とは、資源の配分を決めること
・戦術とは、与えられた資源を活用するための方法

という定義なのです。


■ 時間管理との関係

そして、時間管理でもこの戦略と戦術の違いは必要です。

「やらなければいけない仕事(やらなければいけないこと)」 は、
やるしかないので、戦略は必要ありません。

しかし、「できればやりたい仕事(やりたいこと)」 をどう進めるのかは、
戦略的な観点が必要です。

何をやるのか(何からやるのか)を決めなければ、
限られた時間の中では、どっちもできないことになってしまいます。


私たちの頭の中には、「できればやりたいこと」 がたくさんあります。
ですから、混乱してしまったり、焦ってしまったりするわけです。

この頭を整理することが、「戦略」とよく似ているのです。

実は、これを手帳の中でどうやって展開していくかを、今研究しています。
(単なる優先順位ではうまくいかないので、違った枠組みが必要なのです。)

一昨日の記事で紹介した勉強会でも、これを紹介しようかと
思っていますので、興味のある方はどうぞ。




今日の話は、少し分かりにくかったでしょうか ?
ちょっと固い話になってしまいましたからね・・・。



「これをクリックしてほしいなあ」 と思って、
ここに貼り付けるのは、戦略?それとも戦術?
どちらでしょうか? (笑) 
         ↓ 
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ここまで長く書くつもりはなかったのですが・・・。
今日の記事作成時間は100分でした (汗)

では、また明日!

  
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Posted by 水口和彦 at 09:15Comments(27)TrackBack(0)

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