今夏の仕事(段取り)のコツは
こんにちは。水口です。
先週、ある媒体向けに「節電」に関係した内容の原稿を書きました。
この原稿は、3ヶ月間に3回の、短い連載みたいな感じで、第1回、
第2回は3月に書き終わってました。ただ、節電に関連する第3回は
今夏の節電の目標値が出てから書こうと思って、置いてありました。
(3月時点では、5月始め頃に目標値が出るという話でしたから・・・)
ところが、今夏の電力供給の状況や、節電の目標値など、どうもはっきり
しない感じですね。(こんなんでいいんだろうか・・・?と心配にもなります)
上記の原稿は結局そんな状況で書き上げました。もともと、本論は
「仕事の段取り」的な話なので、話の内容としては変わりませんし。
■ 節電に効果があるのは?
昨年、このブログでも書きましたが、企業が行う節電対応として、
「サマータイム」を導入するという企業もありました。今年もやるところ
があると思います。
せっかく導入しているところに水を差すのは何ですが、サマータイムの
ように操業時間を1〜2時間ずらすだけでは、ピーク時の電力需要は
変わらないんですよね。ピークは14〜15時であることが多いので・・・。
(ただ、それにともなって残業を削減したり、プライベートの時間の使い方
に変化があったりと、副次的な効果はあるでしょう。サマータイムを全否定
するというわけではありません)
個々の照明や空調に関するものを除けば、企業が行う節電対応の本命は、
休日の分散化です(昨年も効果をあげています)。
夏期の休日の分散化は、
□ 土日に操業して平日を休みにする
(業種等で休む曜日を分散させる)
□ 夏期の連休の時期を分散させる
(休日数を増やすケースもあり)
という、2つのパターンがあります。
これらはいずれも節電(というか電力需要ピークを下げる)効果があります。
しかし、いずれも、仕事が多少やりにくくなります。
■ 早め早めに動くのがカギ
休日が分散化すると、
・ 自分の出勤日に、取引先が休み
・ 自分の出勤日に、(社内だけど)別地域の部署が休み
という状況が起こりやすくなります。
たとえば、急ぎで頼みたいことがあるのに、先方が休日で頼めない・・・
なんてことも起こります。
また、残業削減との兼ね合いもあり、ますます無理が効きにくい状況に
なりやすいわけです。
普段なら「急ぎで何とかしてくれないかな?」で通るお願いが、この夏に
限っては通らない場合が多くなるわけです。
というわけで・・・
頼み事、依頼、指示、発注・・・ など、
社外や他部署への連絡は早め早めに済ませておく。
それがこの夏の仕事を乗り切るコツと言ってもいいかもしれません。
(部下をお持ちの方は、言っておくといいかも?)
・・・・でも本当は、これらを早め早めに済ませた方がいいというのは、
休日分散化してなくても、仕事の「段取り」として有効なやり方です。
現実、なかなかできてない人が多いのが、もったいないところですが・・・。
・自分が「うっかり忘れてた」ことの尻ぬぐいのために、
見積りや納品などで、やたら無理をいう人
・自分が止めていた仕事を、納期まぎわになってから
「悪いけど急ぎでやってくれ」と部下にやらせる人
といったパターンは要注意ですね。
今日の記事作成時間は31分でした。
では、また次回!
『Wisdom』での新連載が始まりました!
こんにちは。水口です。
このブログを以前からお読み頂いている方はご存じかもしれませんが、
私は、NECさんの「Wisdom」というビジネス系のサイトで、連載記事を
これまでに何度か書いています。
最初に書いたのは2008年、最後に書いたのは昨年のことでした。
その記事に好評の声が多かった!・・・かどうかは分かりませんが、
今回、また新連載がスタートしました。
※ 実際のところ、アクセス数はなかなか良かったようです。
時間管理的な話に興味を持つ人が多かったのだと思います。
今回はどうなりますか・・・?
(Wisdomのトップページはこちら↓です)
Wisdom 〜ビジネスに役立つ「次の一手」をあなたに
(↑今なら、私の記事がトップで紹介されています)
(私の今回の記事のページはこちら↓です)
現在のリーダーはなぜ忙しいのか?
: 「一人二役リーダー」のための時間術 | Wisdom
今回は『現在のリーダーはなぜ忙しいのか?』と題して、いくつかの
調査結果を紹介しながら、現在のリーダーが置かれた状況について
解説しています。
内容としては『部下を持つ人の時間術』という本の最初とかぶる部分も
ありますので、同書をまだお読みでない方に特におすすめです。
最後のページには、あまり手間をかけずにできる対処法として、過去に
同サイトで紹介した手法を紹介しています。「忙しい!」というリーダーの
方は、ぜひ試してみてください。
今日の記事作成時間は20分でした。
では、また次回!
「私に務まるだろうか」という、自信なさげなリーダーが最後は勝つ!?
こんにちは。水口です。
今日(もう昨日だけど)、
TBSラジオの「Dig」に
出演してきました。
← これは番組特製ティッシュです。
(出来たばかりみたい)
※ ちなみに番組HPはこちら↓
Dig | TBS RADIO 954kHz
今日の放送では
・ 「忙しいリーダー」はコミュニケーションの問題に悩むことが多い。
・ 「自分が忙しいせいで部下の仕事を見れていない」などの
ある種の罪悪感を感じている人も多い。
といった話をしました。
それを(あまり負担にならないように)解消しようというのが、私の本
「部下を持つ人の時間術」のテーマでもあります。
・・・で、昨日の放送で話をしながらあらためて思ったのですが、
・周りに(部下にも)気をつかう人がリーダーになると、忙しさのなかで
「部下の面倒を見られない」という罪悪感を感じたりする。
・同じ状況でも、「うまくいかないのは部下が悪い」と思う「俺様上司」は
罪悪感を感じない(←多少は感じるかもしれませんが)。
という状況って、何だか不公平というか、割り切れない感じがしますね。
でも、これってよくある話でもあります。
私は個人的には、前者のリーダーの手助けをしたいと思ってますし、
今回の本もそういう意図で書いています。
「部下を持つ人の時間術」でも、ちょっと書いたと思いますが、私は、
リーダーになって「権力を振るえる」と喜ぶ人(上記後者のタイプ)よりも
「私に務まるだろうか」「自信がない」(上記前者のタイプ)という人の方
が、長期的に見ればいいリーダーになれると信じています。
「私にリーダーをやらせろ!」という人よりも、「私に務まるだろうか」という
人の方が、良いリーダーになる素養があるということです。
「リーダーが傲慢になる」こと自体は、必ずしも悪いとは思いません。たとえば
スティーブ・ジョブズ氏のように高い理想を実現して、傲慢とも取れる行為に
及ぶ人もいるでしょう。
でも、「うまくいかないのは部下のせい」と我が身を振り返ることのない人や、
「人を動かす」ことそのもので自尊心を満足させようとする人などが長期的に
成果を上げ続けることは、あまり無いように思います。
(数年単位では組織内で良いポジションを占めることはありますが・・・)
十年以上、あるいは退職した後も含めて考えれば、「私に務まるだろうか」と
思うタイプの人が勝つと思います(成長するという意味で)。
ただ、いい人過ぎる人、ずっと自信が持てない人、ストレスをためすぎる人は、
その過程でつぶれてしまうこともあります。
つぶれて(つぶされて)しまわないためには、リーダーとしてうまくいかないとき、
失敗の原因を自分の「能力」や「人格」に帰属するのではなく、「やり方」の問題
だと考え、「やり方」を変えることが重要です。「今後気をつけよう」という反省
だけでなく、具体的なやり方を変えることが必要だということです。
今回の本は、その「やり方」を提案するというスタンスで書いています。
身近に「私に務まるだろうかタイプのリーダー」がいる人は、機会があれば
すすめてみてください。もちろん、「俺様上司」タイプの人にも読んでほしい
のですが、そういう人はなかなか読もうとはしないでしょうねえ・・・(汗)
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部下を持つ人の時間術
著者:水口 和彦
実務教育出版(2011-09-17)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
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今日の記事作成時間は35分でした。
では、また次回!
経営資源を「人・モノ・金・情報・時間」と表す意味と、間違いの例
こんにちは。水口です。
企業における「経営資源」については、
昔からいろいろ言われています。
たとえば、私が社会人になった頃(20年近く前)には、よく
「人(従業員)・モノ(設備など)・金(資本)」と言われました。
この3つは、確かに企業を構成する要素として重要です。
しかし、それだけではないということで、現在は「情報」という
要素を加えるのが一般的になっています。
「人・モノ・金・情報(技術やノウハウ)」です。
そして、最近はそれにさらに1つ加えた
「人・モノ・金・情報・時間」
という5つの要素を提唱する人も増えてきました。
今日はこの経営資源に「時間」を加えるべきか否か?について、
考察してみたいと思います。
実は、私は当初「加えるべきではない」と考えていましたが、
現在は「加えるべきかも?」と思い直すようになりました。
そのへんの話を整理しておきたいと思います。
■ 「経営資源に時間を加えるべきではない」という考え方
「時間」は、私たちひとりひとりにとって(ある種の)資源である。
これは、納得のいく人が多いと思います。
しかし、企業として見た場合に同じことが言えるかどうか?
この5つめの「時間」という要素を加えるべきか?
という点では、意見が別れると思います。
なぜなら、「人」と「時間」は切っても切り離せないものだからです。
プロジェクトマネジメントなどでは、各タスクを実行するためのリソース
(この場合「人手」に近い意味です)は、人×時間で表されます。
たとえば、「人月(=人×月)」や、「MH(人×時間)」という単位で
表されるのがそれです。
ですから、「経営資源」のなかに「人」が入っている時点で、それは
「従業員数×労働時間」というリソースを表すことになる。つまり、
あらためて「時間」という項目を加える必要はないということです。
この考え方は、これはこれで筋が通っています。
■ 「経営資源に時間を加えるべきだ」という考え方
とはいえ、経営において「時間」が重要だという感覚はあります。
同じ事業を手がけるにしても、意思決定に時間がかかる大企業が
もたもたしているうちに、意思決定や行動が早い企業がシェアを
拡大し、市場を押さえてしまう。そんな状況は、特にITの世界では
よくあることです。
ですから、スピードという意味での「時間」を一種の経営資源だと
する見方も間違いではないと思います。
先の「人手」という見方は、時間を「ボリューム」として捉えていたの
に対し、こちらは時間を「スピード」あるいは「リードタイム」として
捉える感じです。
そういう捉え方をするのであれば、「時間」を経営資源の一つと
見てもいいんじゃないかと思います。
■ 「ボリューム」としての時間と「リードタイム」としての時間
最初の話に戻って・・・
経営資源を「人・モノ・金・情報」の4つで表すべきなのか?
それとも「人・モノ・金・情報・時間」の5つで表すべきなのか?
という疑問ですが、
時間を「ボリューム」の観点、つまり単に「人手」として捉えるので
あれば、経営資源に「時間」を加えるのは間違いだと言えます。
(「人」という項目と内容的にかぶる部分が大きいので)
一方、時間を「スピード」や「リードタイム」(特に意思決定の早さ)と
捉えるのであれば、経営資源に「時間」を加える見方は正しいです。
あえて加えるべきかどうかは議論の余地はあるかもしれませんが、
実際、(全従業員が)投入する時間と、組織が動くスピードが比例
しない例は、それこそ山のようにあります。ですから、自戒の意味も
込め、「時間」を5つめの要素に加えるのもいいんじゃないですかね。
さらに、個人的な意見としては・・・
(経営資源を「人・モノ・金・情報・時間」の5つで表す見方について)
経営者や管理職が部下に対して「時間をムダにするなよ」と諭す場面
では、この考え方は使ってほしくない。
逆に経営者や管理職が我が身(我が組織)を振り返り、意思決定の
スピードについて自省する場面では、この見方を使ってほしい。
という感じですかね。
リソース(人手)としての「時間」は企業の規模によって異なりますが、
リードタイムとしての「時間」は企業規模に関わらす同じ。だからこそ、
有効に活用することを考えなければいけない。というわけです。
今日の記事作成時間は50分でした。
では、また次回!
Posted by 水口和彦 at
23:55
│Comments(4)
今夏をきっかけに、今後「サマータイム導入論」が盛り上がるのか?
こんにちは。水口です。
今日は「サマータイム」についての話です。
こんな記事がありました。
サマータイム導入に賛成派が多いのは若い世代? 40・50代?
| 経営 | マイコミジャーナル
(『』内は引用です)
『シチズン時計が提供するWEBマガジン「リアルスケール」編集部は8月9日、
「時」に関する意識・実態調査 第7回『みんなのサマータイム事情』の結果を
発表した。同調査は、全国の男女1,826人を対象に、節電やECOが注目を
集める今年の夏のサマータイム事情について聞いたもの。
サマータイムの導入を予定している企業・団体は震災の影響から増えている
ことが予想されるが、『導入(予定)している』4.7%、『検討中』 9.6%を含めて
サマータイムに積極的な企業・団体は1割強という結果となっている。』
(上記サイトより引用)
ちなみにこのアンケートは、2011年6月7日〜7月4日に取られたものです。
(ですから、この後で導入を決めた会社もあるかもしれません)
■ 「導入予定」と「検討中」で約2割
上記のアンケートはちょっと注意が必要で『学校や会社に所属していない』と
いう回答も含めた結果になっています。その回答を除いて集計し直すと・・・
『導入(予定)している』 6.3% 『検討中』 12.9% となります。
検討中を含めれば2割近くになりますね。
なお、「サマータイム」といっても、企業別に行う就業時刻の変更と、国として
行う(時刻表示そのものを切り換える)サマータイムがあるのですが、
ここで言っているのは前者の方です。
また、世代で見れば、若い世代の方が肯定的な回答が多いようです。
※ これは個人に対するアンケートなので、企業として見れば平均年齢が
若い企業や社歴の浅い企業の方が導入に積極的ということですかね?
個人的に見聞きする話では特にそうは感じませんが。
(『』内は引用です)
『サマータイムの導入有無を世代別に見てみると面白い結果に。『導入(予定)
している』『検討中』と積極的な回答を寄せたのは、20歳未満の21.4%が最高。
世代が上がるに従い徐々に減る結果に、若い世代が多い程、所属する企業・
団体がサマータイム導入に積極的であると言えそうです。』
(上記サイトより引用)
■ でも、本当に「節電」に効果があるの?
ただ、こんな意見もあるそうで・・・
『節電を意識したコメントでは、次のようなものが、
「サマータイムよりシエスタの方が節電には有効では?(神奈川県・女性)」
「サマータイムにしても、結局エアコンなどによる電力需要のピークである
13時から15時の間仕事をしていては電気の供給限度を超えてしまうと思う。
それよりは、相当数の事業所がシエスタ制度を取り入れてやる方が効果的
だと思う(山口県・男性)」』
(上記サイトより引用)
シエスタの導入は(場所の確保なども含めて)敷居が高いと思いますので、
簡単にはいかないと思います。それはそれとして・・・。
サマータイムは夏場の電力需要ピークを低減させるという意味では、あまり
効果がない、というのは私も同感です。
このブログでも以前に書きましたし、ある雑誌でも執筆したりしたのですが、
サマータイムは「夏場の電力需要対策」という意味では、あまり効果がない
と考えられます(上のアンケートに書いてあるのと同じ理由です)。
※ 1日トータルでの電力消費量全体を減らす効果はある程度あっても、
ピーク時の電力需要を減らす効果はないという意味です。
(くわしくはこちらに↓)
「サマータイム」よりも「遅い昼休み」と「お盆休みの分散化」
つまり、「節電対策(電力需要低減)」として「サマータイム」を持ち出すのは、
実は少し的外れなんですね。
ですから、あえて厳しい言い方をするならば、(今年の電力状況の対策と
して)サマータイム制を行うのは、「節電努力してますよ」というアピールに
過ぎないのではないかと思います。
※ あまり効果がないことは分かっているのに、あえて「アピール」として
やっている企業もあるという意味です。
(もちろん、効果があると信じてやっている企業もあるでしょうけど)
また、実際の「サマータイムによる節電効果」も明らかにはならないと思い
ます。今年は、サマータイム以外に(照明を消すなど)様々な節電対策が
取られており、それらに比べて、サマータイムによる効果は小さいはず。
結局「サマータイムって節電効果があったのか?」というところは、よく
わからないまま終わるんじゃないですかね・・・。
私の個人的な意見を述べるなら、「節電(電力需要ピーク低減)のために
サマータイムを導入する」というのは反対です。本当に「対策」として導入する
のなら、効果があるかどうか(事前にも事後にも)検証すべきですし、効果が
見込めないのに、「やってますよアピール」をするためだけに労力を費やすべき
ではないと思います。「働き方を見直す」など、別の目的で導入するのなら、
また話は別ですけどね。
■ サマータイム導入による問題点
さて、上記のアンケートでは、年代が上になるほど、サマータイムに慎重な
傾向があるそうです。その理由は・・・
『サマータイム導入の賛否については、世代別の傾向として働き盛りの40代
〜50代の方々から、反対意見が出やすい傾向にあるようです。
『賛成』が最も少ないのは40代の28.7%、次いで50代の30.4%。一方で、
『反対』が最も多いのは、50代の13.2%(60歳以上と同率)、次いで40代の
10.9%でした。その結果から40代、50代はサマータイムを敬遠がちということ
が読み取れます。
40代、50代の方から寄せられたコメントには次のようなものが、
「コンピュータシステムがサマータイムに対応していないのではないか、不具合
発生を引き起こすのでは?と心配である。システムによっては、サマータイムに
なって、夜間のバッチ処理の時間が短くなるような場合に対応できない可能性
がある(東京都・男性)」
「技術系の職場であれば、フレックスタイムなどあり、あまり関係ない。しかし、
営業職などは、客先があり、一社でも例外があると、早い業務開始でも、終業
時間は同じになり、サービス残業が増える(愛知県・男性)」
「巷で言われているように、サマータイムで終業時間が早まった分、“自分の
時間にできる”“エコに貢献できる”等の論議は、自分には無縁です。それは、
労働環境に恵まれた大手企業、珍しものや流行りものに飛びつく経営者の
いる会社での話しでしょう。大半の勤め人は、体よく残業時間が増やされる
だけです。正直、やめて欲しいですね(福岡県・男性)」
さすがビジネスの現場を知る、経験豊富な40代、50代。敬遠するのも
“ごもっとも”と頷けるコメントが寄せられました。 』
(上記サイトより引用)
上記の意見のなかで、『コンピュータシステムがサマータイムに対応していない
のではないか』というのは、時刻変更をともなう(国全体としての)サマータイム
の是非に関して、よく耳にする意見です。
また、上記のように「サービス残業が増えるだけ」という意見もよく聞きますし、
別のところで聞いた話では、出勤が早くなると、(保育所などに)子どもを
預けられない(その時間にはまだ開いていない)という切実な話もあります。
(これは企業別の就業時間変更タイプのサマータイムの場合ですが)
今回のことをきっかけに、今後、国全体としてのサマータイム導入についても
議論されることが出てくると思います。しかし、これは慎重に考えるべきこと
だと思います。
日本でもサマータイムを導入しようという意見は以前からありますが、それは
どちらかというと、景気浮揚効果(内需拡大)を当てにしたものが多いです
(それ以外には、あまりメリットが見出せません)。しかし、その景気浮揚効果も
本当にどれだけ効果があるかは、実際のところ、よく分かりません。
「多少なりとも景気浮揚効果があるなら、やった方がいい」という意見もある
とは思いますが、それが許されるのは、導入にともなうデメリットやコストが
少ない場合だけです。サマータイム導入にともなう様々なデメリットやコストは
軽視できないし、景気浮揚効果としてはあまり当てにならない。これを天秤に
かけるなら、私は個人的には「サマータイム不要論」を取ります。
今回のことで「節電(電力需要対策)」という大義名分(これもあまり効果が
はっきりしないのですが・・・)がつき、サマータイム導入論が勢いを吹き返す
かもしれませんが、これは慎重に考えるべき問題だと思います。
今日の記事作成時間は52分でした。
では、また次回!
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