「ニッチ」も「オンリーワン」も・・・「なろう」と思ってなるものではない?
こんにちは。水口です。
今日は仕事の上で「オンリーワンであること」について、少し考えてみたいと
思います。
■ 水中写真家 中村征夫さん
昨日の 『プロフェッショナル仕事の流儀』 という番組(NHK)に、水中写真家
の中村征夫さんが出演されていました。
中村征夫さんは水中写真家としてかなりメジャーですし、ダイビングや水中写真
に詳しい方ならご存じだと思います。
私は以前テレビで、東京湾に潜っている姿や、東北のどこかでハタハタの産卵
を撮影されている姿を見て、すごい方だな・・・と興味を持っていました。
(DVDも1枚持っています)
今回、その中村さんの撮影現場が紹介されていました。寒い海に潜っても、
海のコンディションが悪くて撮影できなかったり・・・また再トライしたりと、1枚
の写真にかける情熱と労力の大きさに驚きました。
私も水中で写真やビデオの撮影をすることがありますが、それはあくまでも
「そのとき居たものを撮る」だけであり、撮りたい被写体を求めて何度も、
あるいは何年もかけて撮り続けるなんて考えられません・・・さすがプロです。
■ いつのまにか「オンリーワン」
今日考えてみたい話は、その「水中撮影の苦労」的なことではなく、「仕事の
選び方」に近い話です。
その中村征夫さんは、東京湾に住む生物を長年撮影されていて、その写真は
ダイバー以外の人にもインパクトを与え、話題にもなりました。
他に東京湾を追い続けている水中写真家の方はいませんから、まさに
「オンリーワン」の仕事です。
その仕事は、(結果論としてみれば)実に良い形で成り立っています。
というのは・・・
■ 水中写真家は楽じゃない
ここからは、別ルートで聞いた話です。
水中写真家という仕事は、肉体的にもそうですが、実は経済的にも決して楽な
仕事ではないそうです。
以前(十数年以上前)は、水中写真そのものが珍しかったですし、バブルの頃は
広告などにも、水中写真や水中映像がよく使われていました。
(写真1枚の使用料が、ウン百万円ということもあったそうです)
しかし、現在はアマチュアダイバーでも水中カメラを持つ人が多いですし、水中
写真そのものがそれほど珍しいものでは無くなっています。
さらに・・・元々数が多いわけじゃないダイビング雑誌が1つ休刊したりと・・・、
写真を使ってもらえる場が、さらに少なくなっています。
■ 「オンリーワン」への道
そうなると・・・単に「きれいな海の写真」を持っているだけでは、なかなかやって
いけないわけで、何かもっとアピールするものが必要になります。中村さんの
場合、東京湾の写真がそのインパクトを持つことになったわけです。
結果的に見れば、他の人が持っていない独自性の強い写真を持っていて、
しかもそれはダイバー以外の人にもアピールする。また、環境に対する意識が
高まると、さらに注目が集まります。
そんなふうに、すごく良い形で仕事に結びついています。
もし、ここから結果論的に「成功法則」的なものを抜き出すと、
ニッチ(すきま)な分野を極めて、「オンリーワン」の存在になる
ことが重要だという教訓が導けるのかもしれません。
しかし、中村さん自身は、そんな小賢しいことを考えていたわけではなく、
純粋に自分が見て感動したものを撮り続けてきただけのようです。上記の
番組でそんな話がありました。
そう聞くと・・・ いろいろ考えさせられます。
結果論として後であれこれ言うのはたやすいですが、結局のところ、その対象
にいかに情熱を注ぎ続けられるかどうか。その一点が現在の状況を生んだ
わけです。
中途半端な気持ちで「ニッチな分野を狙おう」と思っていたわけでもなく、
計算したわけでもない。もしかすると、もし東京湾の写真がまったく注目を
浴びなくても、ずっと撮り続けてきたかもしれません。
そして、それと同じように、現在もどこかに(別の職業で)「オンリーワン」の道
を歩んでいる人がいるわけです。現在は注目されていなくても。
そういう、情熱を頼りに自分の道を進み続ける人から見れば、評論家的な
人が言いそうな「オンリーワン戦略」みたいなものが陳腐に思えます。
そんなことを感じました。
似たような感じで最近、微妙に流行っている言葉に「ブランディング」があり
ます。要するに、自分や自社の「売り出し方」を計算するという話です。
でも、それも、まず「ブランディングありき」ではなく、失敗を恐れず、自分が
信じる方向に進むことによって、だんだん出来てくるのが本物のような気が
します。
「効率」という面では、正しいとは言えないのかもしれませんが・・・、
そういう生き方にも、ひかれるものがあります。
うーん・・・。ちょっと分かりにくい話ですみません(汗)
今日の記事作成時間は50分でした。
では、また明日!
「プロフェッショナル」の「プロデューサー」が語る「プロフェッショナルの条件」
こんにちは。水口です。
今日は「プロフェッショナルとは?」という話です。
■ 働くとは? 仕事とは? プロとは?
「就職ジャーナル」という雑誌(リクルート発行)の2008年8・9月号に、
働くとは? 仕事とは? プロとは?
「プロフェッショナル」の仕事論
という特集が組まれています。書店で見つけて購入しました。
私はこの雑誌を読むのは初めてなので、普段どんな感じなのかはわからないの
ですが・・・この号に関して言えば、かなり読み応えのある特集になってます。
これで390円は、他の雑誌と比べても安いですね。
そういえば、以前私が取材を受けた「とらばーゆ」誌も、「就職情報誌」という
イメージではなく、女性向けビジネス・生活情報誌という感じでした。
(そのときの紹介記事はこちら↓)
リクルート社 月刊とらばーゆに記事が掲載されました。
これらは、どちらもリクルートが発行しているものです。名前やイメージこそ
「就職情報誌」的ですが、内容としては日経BP社やPHP研究所が出している
(ビジネススキル系の)ビジネス誌と競合するものになってきてますね。
「別に就職情報を探していないよ」という方も、(今後も)気になる特集が
あれば読んでみてはいかがでしょうか。
■ 「プロフェッショナル」の仕事論
さて、その特集です。
まず、田坂広志さんの 『就職前の学生に贈る、「7つの言葉」 』 という
記事があります。
6ページの記事ですが、田坂さんの著書を読んだことのある方には
おなじみの「田坂節」が展開されています。(←私も結構好きです)
著書を読んだことのない方には新鮮だと思いますので、学生でなくても
読んでみるといいかもしれません。
そのあとに 『 「プロフェッショナル」の仕事論 』 として、各界で活躍する
14人のプロフェッショナル(意外な人も含めて)のインタビューがあります。
さらに、私もよく見ているNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』という
番組のプロデューサー、有吉伸人さんへのインタビュー記事があります。
(28ページ)
このインタビューが興味深いものでした。
■ 「プロフェッショナルの3つの条件」
同番組には、著名な人や、「知る人ぞ知る」人など、様々な分野の
「プロフェッショナル中のプロフェッショナル」が数多く出演されています。
その中でプロデューサーの有吉さんが感じた共通点が3つあげられています。
ここでいう「プロフェッショナル」は、「アマチュア」に対する「プロ」という
意味合いよりも、もっと高い水準のものを指しています。ですから、単なる
「プロ」論というより、「プロフェッショナル中のプロフェッショナル」とは?
という観点での話だと考えたほうがいいと思います。
という前置きをした上で・・・
有吉さんがあげている3つの条件は・・・
(『』内は引用です)
『1つ目は、仕事に対するモラルが、とてつもなく高いこと。
誰に見られているわけでもないし、やらされているわけでもない。(中略)
けれど、仕事に対して、「自分が納得できなければ、仕事をしたとは言えない。
自分のモラルに反することは、絶対に許さない」という厳しさを、みなさん
持っていらっしゃいました。』
(中略)
『2つ目は、リスクを取るかどうか。
様々な職種の人たちにご登場いただきましたが、成功が予見できる
「安全圏」だけに身を置かないのは、どの方にも共通していると感じました。』
(中略)
『3つ目のプロフェッショナルの条件は、
自分の仕事に対する合格点が比類なく高いこと。
そして、仕事を完成させるたびに、次の仕事のハードルを
上げ続けられるかどうかです。』 (29〜30ページより引用)
※ この番組を熱心に見ている視聴者として、1つ補足しておきます。
2つめの「リスクを取るかどうか」というのは、独立して仕事をする人や
会社を興す人にとっては、当たり前のことです。
しかし、同番組に出演された方は、そういう方ばかりではありません。
サラリーマンの方もいますし、公務員の方もいます。そういう立場でも
リスクを取る「志」を持っていることに、「プロ」としてのあり方がうかがえる
ように思えます。
さて、上記の「3つの条件」を聞くと、いわゆる「成功者」や「成功法則」的な
ものとはちょっと違う基準だと感じませんか。
私は、いわゆる「成功法則」的なものには、いい面もあれば悪い面もある
と考えています(「成功者」と言われる人を否定したいわけではなくて、それ
を「法則」的なものにしようとすること自体に問題があると感じます)。
※ 私自身も「成功法則」的なものをきっかけに考え方が変わった経験が
ありますから、すべてを否定したいわけではありません。
しかし、「成功」をちらつかせる商売が目に付くようになってきたり、
「法則」を追いかけることに熱心で、かえって行動に移せていない人
もいたりしますので・・・、悪影響も否定できないと思います。
それと比べて「プロフェッショナル」(上記の「プロ中のプロ」)の生き様は、
もっとシンプルで「ぶれない軸」のようなものを感じます。
(同時に、そのハードルの高さも感じます)
人それぞれ、進む道はいろいろあっていいのですが、「成功法則」的な
考えを卒業したい人は「プロフェッショナル」としてのあり方を模索する
べきではないでしょうか。私はそう考えています。
特集の一部だけしか紹介していませんが、この雑誌のこの号は、かなり
お勧めできます。
最近の「新書」には、内容の薄いものも少なくありません。そんな新書の
半分くらいの値段で買えるのに、読み応えがありますよ。
普段雑誌を読まない方も、ちょっと手に取ってみてはいかがですか。
今日の記事作成時間は52分でした。
では、また明日!
「プロ」と「アマ」の違いは?:2つの定義
こんにちは。水口です。
今日は、「プロ」と「アマ」の違いという話です。
■ プロとアマの違いとは?
「プロフェッショナルであるための条件」については、以前にもこのブログで
書いたことがありましたが、もう一度話を蒸し返してみたいと思います。
というのは、こんな記事があったからです。
404 Blog Not Found:プロとアマの違いに関するたった一つの公理
dankogai氏は「プロとアマの違い」(以下「プロアマ論」と呼びます)について、
次のように述べています。 (『』内は引用です)
『なぜなら、上に挙げられたものはすべて定理であり、それらはたった一つの公理
から導出できるからだ。
相手と自分の利害が対立したとき、
・ 自分の利害を優先してよいのがアマチュア
・ 相手の利害を優先しなければならないのがプロフェッショナル
これだけだ。』
(上記ブログより引用)
「上に挙げられたもの」というのは、他のブログで言及されているプロアマ論です。
dankogai氏のプロアマ論はシンプルでわかりやすいですね。
ただ、私はプロアマ論について、違う見方をしています。
・ (努力はするとしても)結果を約束できないのがアマチュア
・ (どんな手段を使ってでも)約束を果たすのがプロフェッショナル
と考えています。dankogai氏の定義とは似ていますが、ちょっと違いますね。
この定義だと、「約束を果たすのは当たり前だろう」と突っ込まれそうですが、
私は一線を引くのは、この一点にあると考えています。もう少し説明します。
■ 技術が高ければ「プロ」なのか?
「プロフェッショナル」であるための条件の1つとして、「技術が高いこと」を上げる
人は多いと思います。確かに、なにかの分野のプロである以上、技術は高くある
べきだと思えます。
たとえば、イチロー選手のように、目先の結果よりも、技術(プロセス)を改善する
ことに執着する人には、強いプロフェッショナリズムを感じることがあります。
もちろん、イチロー選手は「プロフェッショナル」であると思いますが、それは、
「最終的に結果を出す」ための技術であるわけで、「結果を出す」という約束や
責任を果たす(ために最善の努力をする)という意識が先にあるわけです。
「技術」についてもうちょっと言うと・・・私はこう考えています。
・技術は低いが、どんな手段を使ってでも(人を使う、時間を使う、等々)、
その仕事をやりとげる人
は、「プロ」だと言ってもいいのではないでしょうか。
野球の世界では、これはできませんが、他の仕事ならできる場合があります。
自分の技術が伴なわないとしても、そのぶん手間や時間を惜しまず投入して
でも必ずやり遂げる人は、顧客から見ればプロだと思います。
逆に、
・技術は高いが、約束を守らない人
は、言うまでもなくプロではありません。
もちろん、長きに渡ってプロであり続けるためには技術を磨かなければ、続かない
ですし、努力の方向を間違えなければ技術はおのずから高まってくるものです。
ですから、「プロ=技術が高い」となることが多いわけですが、プロアマの一線を
そこに引くべきではないと考えます。
■ 「プロは相手の利害を優先する」の意味
dankogai氏による定義
『 相手と自分の利害が対立したとき、
・ 自分の利害を優先してよいのがアマチュア
・ 相手の利害を優先しなければならないのがプロフェッショナル 』
は、ちょっとしっくりこないという人もいると思います。私も最初そう感じました。
「常に相手の利害を優先する」ということになると、無制限になんでもしなければ
いけないということになりかねません。
ただ、これを深読みすると・・・こういうことだと思います。
「当初の「約束」にない事態が起こり、相手と自分の利害が対立したときには、
・ 自分の利害を優先してよいのがアマチュア
・ 相手の利害を優先しなければならないのがプロフェッショナル 」
ということです。これなら腑に落ちます。
最初に私の定義としてあげた、
「 ・ (努力はするとしても)結果を約束できないのがアマチュア
・ (どんな手段を使ってでも)約束を果たすのがプロフェッショナル 」
よりももっと踏み込んだ(危機的な状況になった場合の)「プロアマ論」と
いうことになりますね。そういう見方をすると、両方とも言っている内容は
近いように思えます。
■ 「ベストエフォート型」と「ギャランティ型」の違い
この「約束を果たす」という「プロ」の定義は、実はもう少し深掘りできます。
そのためには、まず、(以前にも書きましたが、)「ベストエフォート型」と
「ギャランティ型」の違いを考えるとわかりやすいと思います。
「ベストエフォート」と「ギャランティ」は、通信速度について使われる言葉です。
・ 「最大○○Mbpsです。でも混んできたらこれより遅くなるかもしれません」
というのが「ベストエフォート型」
・ 「通信速度は○○Mbpsを保証します」というのが「ギャランティ型」
・ アマチュアの仕事は「ベストエフォート型」でも良い。
・ プロの仕事は「ギャランティ型」であるべく、最大限の努力を払うべきである。
というのが基本です(これは先の私の定義を違う言葉で言い換えたものです)。
しかし、「プロ」は必ずしも、すべてにおいて「ギャランティ型」であるとは限りません。
むしろ、「ここだけは絶対守る」という基準を明確に持っていることが「プロ」らしさ
を際立たせているように思えます。
たとえば、プロの中には、何に対して「ギャランティ型」なのか、独自の決め事を
作っている人もいます。クリエイター系の職種を例にあげると、なかには「自分が
納得できるクオリティ」に仕上がらなければ、納期を遅らせてしまう人もいるわけ
です。それは「プロ」ではない、という見方もできる反面、中途半端なクオリティの
仕事をしない、というのは「プロ」らしくもあります。
もちろん、納期を守らないのほめられたことではありませんが・・・、
自分の中に「ゆずれるもの」と「ゆずれないもの」の基準をしっかりもっていて、
それが揺るがないことは、プロとして必要なことではないかと思います。
・ ある面では「約束」を守らないことがある(かもしれない)けど、
ゆずれない部分では必ず「約束」を守る。
・ その「ゆずれないもの」のためには、自分の命を張ってでも成し遂げる。
というのが、プロではないでしょうか。
ある人にとって、それは「クオリティ」であり、ある人にとっては「納期」である。
もちろん、その両方をゆずらない人もいるでしょう。・・・これらは、「人」という
よりも、仕事の内容によって決まってくる部分も大きいと思います。
というわけで、まとめます。
「プロフェッショナルである」という条件(私なりの定義)は、
・ (努力はするとしても)結果を約束できないのがアマチュア
・ (どんな手段を使ってでも)約束を果たすのがプロフェッショナル 」
さらに踏み込んで言うと・・・
・ プロフェッショナルも、ある面では約束を守らないことがある(場合もある)
しかし、「ゆずれない部分」では、必ず約束を守る。
・ その「ゆずれないもの」のためには、自分の命を張ってでも成し遂げる。
・ その「ゆずれないもの」が何かという基準は、いかなるときも揺るがない
となります。
私としては、結構すっきり、腑に落ちる感じでまとまったのですが、
どう思いますか?
今日の話に関連する、以前に書いたものはこちらです
プロフェッショナルの条件−1 ベストエフォート型からギャランティ型へ
プロフェッショナルの条件−2 「納期」と「クオリティ」
プロフェッショナルの条件−3
こちら↓は、もう少し幅広い解釈です
プロフェッショナルの条件−4 : 「55人のプロフェッショナル」
プロフェッショナルの条件−5 : 4つの条件 + 1
今日の記事作成時間は80分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at
23:52
│Comments(7)
再放送を見てください
こんにちは。水口です。
今日はテレビの話です。
■ 外科医 幕内雅敏さん
今日の、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組は、
外科医の幕内雅敏さんという方が登場されていました。
この回の概要はこちら(NHKのサイトです)
この番組は、再放送もあるので、ご覧になっていない方は、
ぜひご覧になることをおすすめします。
再放送予定はこちら(NHKのサイトです)
この幕内さんのどこが凄いのかというと・・・
肝臓ガンの手術を専門にされているのですが、
その技術の探求が凄いんです。
一言で言うと、従来の常識をくつがえし続けていて、
もちろん、その分野で世界の最先端を走っているわけです。
肝臓という臓器は、その中に多数の血管が走っていることから、
基本的に手術は難しく、通常、5個以上の腫瘍があれば、
難しい手術とされるそうです。
しかし、幕内さんは数十個に及ぶ腫瘍があっても、それを
すべて取り除き、しかもできるだけ肝臓を残すという手術を
行っているように、非常に技術的に優れているわけです。
また、世界初の肝臓専用の超音波ソナーを開発したりと、
独自に工夫して技術を切り開いていっているのです。
こういう事実だけを見て「すごい人だ」と結論づけるのは簡単ですが、
本当にすごいのは、そのための技術や知識を探求し続ける姿勢では
ないかと思えます。
(それが垣間見えるので、再放送を見ることをおすすめしたわけです)
休み無しに働き、圧倒的な量の勉強を行うという、その姿勢は、
普通に「仕事が好き」というレベルでは到達できない域にあります。
ですから、それを見た人は、「自分とは違う」「自分には関係ない世界」と
思うのでしょうが・・・ それだけでは何だかもったいない気がしました。
私は、幕内さんが、
(今の若い人が) 苦労する分野に行こうとしないのはもったいない
人ができないことにこそ、挑戦する価値がある
という意味のことをおっしゃっていたのが、心に刺さっています。
私たちは、何をやるにせよ、「楽な道」というか、「苦労が少ない道」というか、
そういうルートを通ろうとしてしまいがちではないでしょうか。
そこを問われているような気がしました。
「楽だから」「待遇がいいから」「効率がいいから」といった選択基準ではなく、
「求められている仕事だから」という観点で選択すること。
そして、その道にひたすらに努力すること。
それを体現している人の姿を見られることは、ありがたいですね。
というわけで、何かの参考になれば・・・
私が今の仕事を始めた理由は「自分と同じ失敗をする人を増やしたくない」と
いうものでした。(自分としては)この動機は悪くないと思っていますが、
努力は幕内さんに遠く及ばない・・・と、この番組を見て思いました。
さて、私の持論 「仕組みに反映させることなく、いくら反省しても意味がない」
に照らし合わせて、自分のやり方をどう変えていくか・・・考えてみます。
うーん。今日はここの言葉が思いつかないので (汗)
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今日の記事作成時間は38分でした。
では、また明日!
プロフェッショナルの条件−6:プロフェッショナルになるまでの過程
こんにちは。水口です。
今日はお昼のアップです。
今日は、一昨日もやりました「プロフェッショナル」論について、
違う視点から考えてみます。
■ 「プロフェッショナル」 になるまでの過程は ?
一昨日の話は「プロフェッショナル」達のコメントに共通するものを
見出してみようというものでした。
【過去記事へのリンク】
私が考える、最も重要な「プロフェッショナル」の条件:
プロフェッショナルの条件−3
プロフェッショナル達のコメント集:
プロフェッショナルの条件−4 : 「55人のプロフェッショナル」
それをまとめたもの(これが一昨日):
プロフェッショナルの条件−5 : 4つの条件 + 1
今日は視点を変えて、
「プロフェッショナルになるためには?」
という話です。
■ プロフェッショナルになるには○○が必要 ?
前々回などで紹介した「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組では、
各分野のプロフェッショナルが登場します。
その「プロフェッショナルとしての考え方」が参考になるのですが、
もうひとつ興味深いものがあります。
それは、「プロフェッショナルになるまでの過程」です。
といっても、過程のすべてが分かるわけではありません。
(そんなのは、本人でも分からないことかもしれません)
ただ、ちょっと気になることがあるんです。
先ほどの番組に登場するプロフェッショナル達には、ほとんど
「失敗した経験」「挫折した経験」があるように思います。
もちろん、番組として、そういう部分にスポットを当てるので
そこが強調されるのは当然です・・・
しかし、失敗や挫折の経験を通じて、前回の「信念」の部分が
形成されているように思える例が多いのです。
ということは・・・、
■ 「プロフェッショナルになる」ための条件
「プロフェッショナル」になるためには、例えばいい先輩や師匠に
めぐり合うことも大事なことです。
しかし、それ以上に大事なことは、
・「失敗」や「挫折」を恐れないこと
・「失敗」や「挫折」の経験を自分の糧にすること
なのかもしれないですね。
私の持論(というか経験談?)に、
「 人は情報や知識から「学ぶ」ことはできる。
しかし、人が「変わる」には、自らの「行動」が必要である。 」
というものがあるのですが、プロフェッショナルになる過程にも、
これと似たものがあるのかもしれませんね。
つまり、「行動」が大事ということ。・・・ということは、
これを「クリックする」という行動も大事なのかな? (笑)
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