I-ACT(9) 縦横2つの視点
こんにちは。水口です。
「i−ACT」シリーズは、まとめモードに入っております。
■ 4つの要素を1つにまとめた例 「FITT」
このシリーズでは、「時間管理に必要な4要素」について解説しています。
この↓4つです。
i : Information (情報)
A : Activity (アクティビティ)
C : Cue (キュー)
T : Time Resource (タイムリソース・時間リソース)
これらの要素をできるだけ1つにまとめ、
直感的に把握できるようにするのがおすすめです。
その主旨は、自分の「仕事の流れ」と、「時間リソースの状況」を
素早く把握したいというところにあるわけですが・・・
あまり難しいことを考えずに、とにかくこの要素を1つに
まとめておくと、直感的に判断しやすくなるのです。
こんな感じです→
自分のスケジュール関連情報を
1つにまとめて、縦横2方向から
見ることになります
「流れ」要素 【横方向】
・アクティビティ
・情報
・キュー(タスク)
「リソース」要素 【縦方向】
・キュー(タスク)
・時間リソース
ここでは、キュー(タスク)は、横にも見るし、縦にも見る、というのが、
重要なポイントです。
ちなみに、このフォーム→
は、「i−ACT」の4要素を
□ アクティビティと情報
→ 上段
□ キュー(タスク)
→ 中段
□ 時間リソース
→ 下段
に配置したフォームです。
FITT(またはFTT)と呼んでいるシートです。
このシートを持って、「とにかくいつでも見る」、「決めたことはその場で書く」を
徹底すれば・・・、難しいことを考えなくても、時間管理上手になってしまう
というスグレモノです(3週間試せば分かります)。
やる気のある方は・・・弊社ホームページ上のどこかでダウンロードできますので、
探してみてください。
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■ 紙とPC・・・どっちを使う?
現在は、紙(手帳など)よりも、PC上でのタスク管理の方に目がいきがちですが、
紙の方が確実にメリットがあります。
今回はあまりくどくど説明したくはないので・・・、
1 : i−ACT要素をそろえることが重要
↓
2 : それを紙の上で管理する方が、実践しやすく、メリットも多い
ということだけは言っておきます。
自分のスケジュールをどう管理するか? という話は、
今回の「i−ACT」要素以外に、「保留するもの」や、「長期スケジュール」を
どう扱うかという話もあります。
それも重要ですので、お話させて頂く機会を持ったりしています。
ただ、コアになる部分は「i−ACT」要素です。
これをやるだけで、もう全然違います。
・・・ということで今回詳しめに解説してみました。
大事なことは、実践しないであれこれ考えるよりも、
まずは実践することなんです。
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I-ACT(8) なぜ、この4要素なのか ?
こんにちは。水口です。
今日は「i−ACT」シリーズの続きです。
■ 時間管理に必要な情報
このシリーズでは、「時間管理に必要な4要素」
i : Information (情報)
A : Activity (アクティビティ)
C : Cue (キュー)
T : Time Resource (タイムリソース・時間リソース)
「i−ACT」の要素について、解説しています。
今日は、なぜこの4つの要素が必要なのか?という話です。
各要素の説明はこちら
「タイムリソース」の解説(第3回) 「キュー」の解説(第4回)
「アクティビティ」の解説(第5回) (第6回) 「情報」の解説(第7回)
■ 同時に見たい「情報」
今回の4つの要素は、大きく2つに分けられます。
□ 「自分の時間を使わない」 活動
□ 「自分の時間を使う」 活動
の2つです。
前者(使わない) : 「情報」と「アクティビティ」
後者(使う) : 「キュー」として書かれた 『タスク』
「タイムリソース」に書かれた『アポイント』
となります。
※ 「アクティビティ」は、大きなくくりでの「仕事」を指しているので、
「時間を使う活動」ではありません。
言わば、「アクティビティ」は(スケジュールの上では)、
タスクを書いていくための参考情報(全体スケジュール)です。
時間管理では
□ 「自分の時間を使う」 活動
のボリュームを知ることが重要です。
もし、これが見えていなかったら、仕事があふれる(終わらない)状況に
何の準備もなく飛び込んでしまうことになります。
ですから、
「キュー」 : タスクの情報(ただし、日付別に分ける)
「タイムリソース」 : 使える時間(時間全体から予約済み時間を引いたもの)
が重要です。
自分の持っている「時間」と、その中でやれる「仕事」の関係を
適切に保っていくためには、この2つの情報が必須です。
また、この情報は極力、1つにまとめて、直感的に分かるように
した方が、無理なく管理できます。
一方・・・、一緒にあると便利という意味で必要な情報が、
下記の2つです。
「アクティビティ」が必要な理由
・これを書くと、タスクを書き出しやすい
・細かく分割したタスクだけを見ていると、全体を見失うことも
・そもそも、最後までタスクを決められない場合もある
「情報」が必要な理由
・これを書いておくと、タスク・アポイントの配置を考える際に
便利なことが多い(しかも書くこと自体はあまり手間はかからずお得)。
この2つも一緒にしておいた方が、スケジューリングの中での
利便性がとても高まります。
逆に、あちこち情報を分けると、その情報を参照するのに時間がかかりますし、
「情報を同時に見る」ためにプラスアルファの注意力が必要です。
こういった手間が、「スケジューリング」を「面倒なもの」にしてしまいます。
こういった理由で、この4要素を「一ヶ所にまとめる」ことが
とても重要なのです。
■ この4要素になった背景
この「i−ACT」の4要素は、「机上の論理」として
出てきたものではありません。
私が(時間的に)厳しい状況を乗り切らないといけなかった時期・・・
早く言うと、2人分の仕事を1人でこなす必要があった時期に、
実体験として、必要だと判断したものです。
ですから、厳しい時期にある人には、必ず役に立ちますし、
そうでない時期にも、この4要素があった方が、
手間をかけずに時間管理ができます。
i : Information (情報)
A : Activity (アクティビティ)
C : Cue (キュー)
T : Time Resource (タイムリソース・時間リソース)
の4要素を、自分がどう扱っているか、ぜひ、確認してみてください。
実は、今回解説してきたような話は、経験的にうまくいった方法が、
なぜ良かったのか、検証するために出てきた話なんです。
最初は、「直感」+「実験(試行錯誤)」の結果、この方法になったんです。
そういう意味では「偶然の産物」でもあるのかもしれません。
というわけで・・・、
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I-ACT(7) 意外に助けられることのある[情報」
こんにちは。水口です。
今日は昨日の続きで、「i−ACT」の話です。
■ 時間管理に必要な情報
【 忘れるといけないので・・・「i−ACT」の解説です (この部分は再掲です) 】
時間管理とは「意思決定のプロセス」でもあります。
そして、意思決定のためには、
・必要な情報を整理すること、
・それを一覧できるようにすること
が必要です。
そのために必要な項目が、「i−ACT」で表せます。
「i−ACT」とは
i : Information (情報)
A : Activity (アクティビティ)
C : Cue (キュー)
T : Time Resource (タイムリソース・時間リソース)
の4要素です。
【 再掲部分 終わりです 】
■ 「積み上げ」ではないアクティビティ とは?
現在、4つの要素を、下から順番に説明しているところです。
「タイムリソース」の解説(第3回)
「キュー」の解説(第4回)
「アクティビティ」の解説(第5回) (第6回)
今回は、「 i : 情報 」について、補足しておきます。
この「情報」というのは、「i−ACT」の4要素の中で、
唯一、「自分がやること」ではないものです。
そのまんま、「情報」のことです。
特に、自分の仕事の進め方に関係する(可能性のある)情報です。
■ どんな「情報」が必要なのか?
自分の仕事の進め方に関係する(可能性のある)情報には、まず、
□ 自分が「仕事を頼む人」の予定
があります。自分が仕事を依頼する相手の予定です。
現在、自分がやろうとしている仕事に関連して、
何かを頼む人の予定は、自分の仕事の組立てに影響します。
例えば、ある仕事を部下に頼もうと思ったときに、
その部下が不在だと、当然頼めませんよね。
結果として、「頼む」という仕事が1日遅れになります。
部下だけではありません。上司に何かの承認を
もらおうとした日に上司が不在だと、やはり1日遅れになります。
また、他に関連する情報として、
□ 自部署のイベント
(そのイベントに関連して何かに駆り出される可能性がある)
□ (関係の深い)他部署のイベント
(他部署でイベントがあると、その日は部署の人がつかまえにくい)
といったものもあります。
これらも、自分の仕事の進め方に影響する可能性があります。
■ なぜ、この「情報」が必要なのか ?
こういった情報無しに、自分のスケジュールを組んでいると、
肝心なときに仕事を頼んだり、連絡を取ったりすることが
できなくなる可能性があります。
もちろん、1日(相手の予定によっては数日)遅れるだけですが、
場合によってはその遅れが致命的になるので、そのリスクを
回避するために、分かっている情報は書いておこう、ということです。
例えば、特に多いのは次のケースだと思います。
今日中に上司の承認をもらって、提出したい書類があるのに、
ふたを開けてみると上司は出張で不在だった・・・
こうなると、ちょっと焦りますね。
もちろん、現在はメールを使ったやり取りも可能ですから、
上司に出張先で見てもらうことも可能な場合もあります。
とはいえ、上司がその時間を取れるかどうか、あるいは、
メール受信ができる環境にいるかどうかを、確認しておかないのは、
自分の仕事を、不用意にリスクにさらすことになります。
■ 不要に見える情報が、あとで必要なこともある
また、一見、不要に思える情報でも、書きとめておくことに価値があります。
自分のスケジュール、例えば、「キュー:各タスクをいつやるか」は、
一度決めたら絶対動かさないものとは限りません。
新しいアポイントやタスクを入れるために、元々入っていたタスクを
玉突き的に後ろにずらしたり、前にずらしたりしなければいけない
場合もあるわけです。
そうなると、当初は何の問題もなかったはずの「上司の出張」が、
致命的なものになってしまうかもしれないのです。
ですから、こういった「情報」は、聞いたときには自分と関係ないと
思えても、記録しておいた方がいいのです。
ただし、この「情報」を収集のために、わざわざ時間を取って
聞いて回るかどうかは、個人の判断です。
ちなみに、私個人は、そこまで手間をかけることはないと思っています。
関係する人の予定は、普段耳にする機会が結構ありますから、
それを忘れずメモしておく程度で、かなり役に立ちます。
(これならほとんど時間を取られることがありません)
※ これは職場のコミュニケーションや情報共有の状況によって
変わりますし、「リスク」に対してどれだけの備えをするかという
考え方によっても変わる部分です。
そして、その情報は、自分のスケジュールの組み立てに影響します。
だから、自分のスケジュールを見るときに、目に入るようにしておくことが、
重要になるのです。
グループウェアなどで、必要なときに調べられる環境にいても、
仕事が立て込んでいる時に、わざわざ調べるのは面倒なものです・・・。
「どんな」情報が必要で、「なぜ」それが必要なのか、
という解説は以上です。
特にポイントなのは、自分のスケジュール上に記録しておくことです。
「調べれば分かるから書かなくてもいい」なんて思っていると、
バタバタしているときに、足元をすくわれます (←経験者は語る・・・)
自分のスケジュールに関連する情報については、
「調べれば分かる」のと、「嫌でも目に入る」のは、
とても大きな違いがあります。
大掛かりなものでなくて構わないので、「情報」を記録し、
使えるようにする工夫をしておくことをおすすめします。
メモしておくと、本当に意外なところで
助かる場合があります。ぜひやってみてくださいね。
むむ・・・、あなたの「予定」では、
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I-ACT(6) ブレークスルーは「仮説−検証」から
こんにちは。水口です。
今日は昨日の続きで、「i−ACT」の話です。
■ 時間管理に必要な情報
【 忘れるといけないので・・・「i−ACT」の解説です (この部分は再掲です) 】
時間管理とは「意思決定のプロセス」でもあります。
そして、意思決定のためには、
・必要な情報を整理すること、
・それを一覧できるようにすること
が必要です。
そのために必要な項目が、「i−ACT」で表せます。
「i−ACT」とは
i : Information (情報)
A : Activity (アクティビティ)
C : Cue (キュー)
T : Time Resource (タイムリソース・時間リソース)
の4要素です。
【 再掲部分 終わりです 】
■ 「積み上げ」ではないアクティビティ とは?
現在、4つの要素を、下から順番に説明しているところです。
「タイムリソース」の解説(第3回)
「キュー」の解説(第4回)
「アクティビティ」の解説(第5回)
今回は、「 A : アクティビティ 」について、補足しておきます。
前回述べたように、アクティビティと呼ぶものは、
□ 丸一日、あるいはそれ以上(数日間)かかる仕事
のことであり、その内容は2種類あります。
それは、
□ その仕事のための行動が具体的なもの
= 作業の積み上げで達成できるもの
□ その仕事のための行動を完全に具体化しきれないもの
= アイディア(一種のブレークスルー)が必要なもの
ということでした。
前者は 「タスクの集合体」 と言えるものですが、
後者はそうではありません。
アクティビティとしての「ゴール」はあるのですが、
それに至る道筋は明確ではありません。
例えば、過去に私が経験した仕事の中で、例を上げるなら、
「設計開発」の仕事がそれに当たります。
(現在の仕事にも、当てはまるものが多いのですが、
より一般的な設計開発の仕事を例としました)
■ 仮説 − 検証のサイクル
私が経験した仕事は、自動車用の「ブレーキパッド」という部品の
材料を開発する仕事です。
これは、顧客(自動車メーカー)が要求する性能を満たす材料を
開発するという仕事でした。
ブレーキだから「効く」ことは当たり前です。さらに色んな状況での
効きや、耐熱性、「ブレーキ鳴き」が出ないこと、「異音」がでないこと、
あまり摩耗しないこと・・・,etc.
色々な項目の目標値が数値として決まっている場合が多いです。
こういう「開発」業務の場合、「計画した仕事をこなす」だけで、
目標が達成できるとは限りません・・・というか、まず無理です。
「実験」が必要なんです。
目標値を達成するためには、実験の結果をフィードバックして次の実験を考え、
またその結果から、次の実験を考え・・・ というくり返しを行います。
「仮説 − 検証のサイクル」をくり返して、目標に近づけていくわけです。
もちろん、開発期間には限りがあります。
一方、何回サイクルを回せば、目標に達するかは確約されていません。
だから、結構プレッシャーの強い仕事でもあります・・・
それはともかく、先ほどの、後者のアクティビティ、つまり、
□ その仕事のための行動を完全に具体化しきれないもの
= アイディア(一種のブレークスルー)が必要なもの
というアクティビティの中で行われることは、「開発」の仕事と同様に
「仮説 − 検証」のくり返しとなる場合があります。
ですから、最初の時点で詳細な計画が立てられず、
(もし立てたとしても、変更を余儀なくされます)
臨機応変に行動を決めていかなければいけません。
「アクティビティをタスクに分割して終わり」ではなく、
アクティビティの中で、タスクを追加したり、組み替えたり
する必要があるということです。
つまり、「アクティビティ」は、場合によっては、
「結果」は要求されるけど、その「道筋」は見えない
という仕事のことを指します。
※ だからといって、具体的なタスクを考えなくていいわけではなく、
必要なタスクを書いたり、見たり、変更したりする頻度は、
むしろ高くなります。
こう説明すると、「アクティビティ」がイメージしやすいかなと
思ったので、今日の補足をしてみました。
では、次回は「i」について解説します。
今日は、私の昔の話を少ししましたが、
当時、ちょっと苦労した甲斐あって、私が設計した材料は
世界中を走り回っております。
(ハリウッドのセレブ御用達?といわれる車にも採用されました)
では、「このブログを1位にする」というアクティビティがあったとして、
「皆さんにクリックをお願いしてみる」というのが、ひとつの仮説です。
もちろん、「仮説」ですから、それだけで達成できるとは限らず、
さらにしつこくお願いしてみたら、かえってクリックが減ったりして・・・・
というのが 「仮説 − 検証のサイクル」なわけですね(笑)
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I-ACT(5) 2種類の「アクティビティ」
こんにちは。水口です。
今日は一昨昨日の続きで、「i−ACT」の話です。
■ 時間管理に必要な情報
【 忘れるといけないので・・・「i−ACT」の解説です (この部分は再掲です) 】
時間管理とは「意思決定のプロセス」でもあります。
そして、意思決定のためには、
・必要な情報を整理すること、
・それを一覧できるようにすること
が必要です。
そのために必要な項目が、「i−ACT」で表せます。
「i−ACT」とは
i : Information (情報)
A : Activity (アクティビティ)
C : Cue (キュー)
T : Time Resource (タイムリソース・時間リソース)
の4要素です。
【 再掲部分 終わりです 】
■ 「アクティビティ」 とは?
現在、4つの要素を、下から順番に説明しているところです。
「タイムリソース」の解説(前々回)
「キュー」の解説(前回)
今回は、「 A : アクティビティ 」について解説します。
「アクティビティ」というのは、もともと「活動」という意味の言葉です。
また、プロジェクトマネジメント(PM)の世界では、「プロジェクト」を分解した、
個別の活動やイベントを、「アクティビティ」と呼ぶことがあります。
( ※ PMの流儀によっては呼ばない場合もあります)
ここで言うアクティビティも、このプロジェクトマネジメントで用いられる
意味とほぼ同じです。
タスクとしてとらえるには大きすぎる「仕事」のことを
「アクティビティ」として定義します。
FITT(FTT)シート(右図)で
言うと、一段めの長い矢印が
アクティビティです。
右図の矢印は、ある「仕事」を、
「ここからここの間でやろう」
と決めた状態を表します。
■ タスクとアクティビティの違い
「タスク」と「アクティビティ」の違いについて、
もう少し詳しく定義しておきます。
タスクも、アクティビティも、「目的」があって、
それを達成するために行うという意味では同じです。
「i−ACT」という分類の中で、「タスク」と呼ぶのは、
□ 仕事の内容が具体化しているもの
□ 仕事の内容が複雑過ぎないもの
を指します。また、タスクは
□ 時間が長すぎない(数分で終わるものや、2、3時間のもの)
ことが必要です。
※ 数日間かかるような仕事を、分解せずにそのまま
スケジュールに記載しても、必要時間のイメージが
持てません。
ですから、仕事を分解して、少なくとも1日の中の
午前・午後の各ブロックに収まる程度に分解しておく
ことが必要です。
(実際、このレベルに分解できない仕事は、まずありません)
■ アクティビティという概念を使う理由−1 分解をやりやすく
ここで言う「アクティビティ」とは、簡単に言うと
丸一日、あるいはそれ以上(数日間)かかる仕事のことです。
なぜ、こういった概念が必要なのか?
(なぜ、このための欄が必要なのか?)
という理由は、大きく2つあります。
ひとつは、
「仕事(アクティビティ)」を「タスク」に分解して、
スケジュール(日付)に割り当てるためです。
まず先に、アクティビティ全体の日程をイメージして、
そこから個別のタスクに分解していった方が、考えやすいのです。
※ 【参考】
大きな「仕事」を、細かな仕事(「作業」に近いレベル)に
分解していく手法は色々あります。
例えば、「プロジェクトマネジメント(プロジェクト管理)」で
用いられる手法に、WBS(ワーク・ブレイクダウン・ストラクチャー)
という手法があります。
プロジェクト管理では、WBSとして、「仕事」を細かい「仕事」に分解し、
その後、それを実際の日程に割り付けていくことになります。
しかし、自分のスケジュール(数日レベルの「仕事」)を整理するために
これをやるのは、手間がかかる割に効果はありません。
スケジュールの上で仕事を分解し、そのまま日程に割り付けてしまう
(アクティビティ欄を見ながら、タスク欄(キュー欄)に割り付ける)ことで、
実際の日程をイメージしながら、手間をかけずに予定を立てられます。
■ アクティビティという概念を使う理由−2 2つのアクティビティ
もうひとつの理由は・・・、
「アクティビティ」として認識している仕事には、
2つの種類があることと関係しています。
その2つとは、
□ その仕事のための行動が具体的なもの
(分解していけば、具体的なタスク(の集まり)になる)
□ その仕事のための行動を完全に具体化しきれないもの
の2つです。
例えば、
・ ある報告書を作成する
データをそろえ、それをグラフ化し、考察して本文を書き、
報告書のフォーマットに形を整え、印刷し、会議用に配布する
という仕事は、かなり具体化できます(前者)。
しかし、このように具体化できない作業もあります(後者)。
一方、例えば、 「新しい企画を出す」 「コスト削減手法を見つける」
「不具合の原因を解明する」 といった内容の仕事は、
必要な「アイディア」が出てこない限り、そこから先には進めません。
しかも、「この作業をすれば、アイディアが出る」と確約された
「タスク」は存在しません。
つまり、結果が出る(アイディアが出る)までは、「あの手この手」で、
色々なタスクをくり出していく必要があるかもしれないのです。
(逆に、あっさり出来てしまう場合もあります)
この両者の違いを単純化すると、
□ 作業の積み上げで達成できるもの
□ アイディア(一種のブレークスルー)が必要なもの
となります。
※ ホワイトカラー業務の「アクティビティ」は、厳密に言うと、
すべてが後者(要アイディア業務)になりますが、
その中でも、前者寄りのものと、後者寄りのものがあると
いうことです。
前者の場合、
「アクティビティ」 → 「タスク」 への分解を初めに済ませておけば、
あとはタスクベースで作業を進めて問題ないのですが・・・、
後者の場合、
「アクティビティ」 → 「タスク」 への分解をしたとしても、それは
あくまでも「仮の姿」です。もし、思うようにアイディアが出なかったり
したら、やり方を変えたり、タスクを追加したりする必要があります。
そのときに、当初予定していた日程(アクティビティ全体の日程)を
見失うことがないようにする必要があります。 (← 重要!)
ちょっと、話が長くなりましたが、要は・・・、
1日ごとのタスクやアポイントに追われる中で、
大きなレベルの「仕事」の日程を見失わないように
という目的で、「Flow(流れ)」の欄を作ったのが始まりです。
その中に記入するものを定義したのが「アクティビティ」です。
使ってみて分かったこととして、アクティビティを書いて、
それを意識するか・しないかは、仕事の効率や、自分のストレスに
明らかに影響します。
快適な時間管理のためには、絶対に必要な要素だと考えています。
このシリーズはまだ続きます。
(次回は明後日です・・・多分)
つまり、こういうことです。
↓これをクリックするのは「タスク」です。
「このブログを1位にしよう!」 と行動するのが
「アクティビティ」です(← 一応、定義に沿ってます(笑) )
↓
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