部下の「ストレス解消」のために、何をしますか?
こんにちは。水口です。
こんな記事がありました。↓
なぜカラオケでストレス解消してはいけないのか
(プレジデント) - Yahoo!ニュース
「カラオケでストレス解消してはいけない」と言われると、「えっ?」と思う人も
いるかもしれません。(もちろん、思わない人もいると思いますが)
上記記事の主張を一言で言うと、
(上司や)部下をカラオケに誘うことで、
「部下のストレス解消ができた」と思ってはいけない
という話。そうまとめちゃうと、当たり前すぎますね・・・。
記事中には言及がありませんが、いわゆる「飲みニュケーション」についても
まったく同じことが言えるかもしれません(若い人は特に)。
ただ、上記記事の主旨をもう少し詳しくいうと、大きく二つに分けられます。
カラオケにつきあわされるのが苦痛な人だっている
(つきあわされるのが余計にストレスを生んでしまう)
そもそも、部下の不安やストレスを癒やすためには、
カラオケ等で騒ぐよりも、職場でしっかり話をする方が効果的。
ということです。
前者は、あえて言及することもないような気がしますので置いておいて・・・。
後者はちょっと意識した方がいいことかもしれません。
一般に「ストレス解消」というと、飲みやカラオケ、あるいはショッピングなど
(「パッといこう」というやつですね)を想像する人が多いと思いますが、
これはストレス解消の一面に過ぎなくて・・・。
もう少し詳しくいうと、ストレスへの対処行動(ストレスコーピング)は、
――――――――――――――――――――――――――――――
・ 情動的な苦痛を低減させるための
情動焦点型コーピング
(emotion-focused coping, 回避,静観,気晴らしなど)
・ 外部環境や自分自身の内部の問題を解決するためになされる
問題焦点型コーピング
(problem-focused coping, 問題の所在の明確化,情報収集,
解決策の考案やその実行など)
――――――――――――――――――――――――――――――
という二つの種類があります。(有斐閣 心理学辞典より引用)
提唱したのは、ラザルスという(その関係では)有名な人です。
「カラオケでパッといって、スッキリする」というのは、いうまでもなく前者の
「情動焦点型コーピング」です。こういうタイプのストレス解消も必要ですが、
それだけでは(特に長期的には)問題は解消しないものです。
(上司としては)職場で部下に話をして、後者の「問題焦点型コーピング」の
きっかけを作ってあげた方がいいよ。というのが、上記記事で著者が言い
たかったことだと思います。
現在は、職場に、また上司に「余裕がない」という状況が増えていて、
「職場で部下に語る」という行為そのものが減っている気がします。
それだけに、意識的に(そういうタイプの)コミュニケーションを取ることが
必要なのかもしれません。
たとえば、上記記事にもありますが、上司が部下に「自分の失敗談を話す」
という行為は、部下にとって大きな救いになる場合もあります。
※ 「上司もこんな失敗をした」 → 「失敗したのは自分だけじゃない」
「そんな上司も今は立派にやっている(から自分も大丈夫)」 等々、
自分自身の問題の捉え方が変わってくるわけです。
(問題に対する捉え方を変えるのもストレス対処法の一つです)
ですから、どんな話をするか考えて、タイミングを見て語ってみる・・・
なんてのは、いいかもしれませんよ。
こういうのは、手帳なんかにメモっておくといいかもしれません。
「部下のページ」の応用編です。
※ 「部下のページ」というのは、こちらのサイト↓で執筆した記事で紹介した
小技です。この記事は、同連載の中で最も支持率が高かった記事で、
それだけ、部下の指導や育成に悩む上司が多いということなのでしょう。
(NECの「wisdom」というサイトです: 登録は必要ですが無料です)
忙しい上司のための、手帳を使ったコミュニケーション術 :
忙しいビジネスパーソンのための手帳術
~タイムコンシャスなビジネス習慣づくり~ | Wisdom
今日の記事作成時間は36分でした。
では、また次回!
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